FC2ブログ
第380号~多くの会員が苦労していると思います。絶大なるご協力をお願いします~
2019 / 11 / 19 ( Tue )
 先月、10月11日(金)から13日(日)まで、第19回全国障害者スポーツ大会の視察団として2泊3日で
茨城県へ行く予定でした。
全国障害者スポーツ大会とは、国民体育大会終了後、その開催地で行われる大会で、私も会長になって以来、
東京、長崎、和歌山、岩手、愛媛、福井と行かせていただきました。
どの開催地においても、多くの地元の方々がボランティアとして大会を支え、本大会は、障害者理解への一翼を担った
ビッグイベントであると言っても決して過言ではないと思います。

また、今回の大会では、陸上、水泳、ボーリングに3名の会員子女が選手に選ばれ、
その活躍をとても楽しみにしておりましたが、台風19号の接近により大会は中止となってしまいました。
非常に残念ではありましたが、台風の進路や大きさ等考えると当然の事であり、
選手達には、また、来年の鹿児島大会に向け頑張ってもらえたらと思っておりました。

ところが、一夜明け、テレビの画面に映しだされた被災地の光景には言葉を失いました。
堤防が決壊し氾濫する千曲川、その他にも多くの河川が氾濫、まるで溜池のようになっていました。
あちこちで土砂崩れが起こりましたが、何と、土砂災害警戒区域に指定されていない場所でも、被害が相次いだそうです。
道路は寸断され、家屋は倒れ、わずか数時間の間に、まさかあれほどの大きな被害を及ぼすとは思いもしませんでした。
本年8月の九州北部での豪雨、9月は千葉県を中心とする台風15号、
そして立て続けに10月には19号と、短期間の間に次々と激甚災害が起こりました。

温暖化の影響?とも言われておりますが、いったい日本列島はどうなっているんでしょうか?
大きな災害が起こる度に、一番気がかりなのは障害のある本人たちです。
今、全国手をつなぐ育成会では、19号の被害状況把握のための調査中で、全容は明らかにはなっておりませんが、
多くの支援学校や福祉関係施設等が浸水したと聞いておりますし、会員宅も含めて、広域にわたっての被害が予想されます。
 25年前の阪神大震災では、障害のある本人たちを避難所に連れて行けず、車中や壊れかけた
家屋で生活せざるを得なかったという方も大勢おられたことと思います。
しかし、その後に起こった「東日本大震災」でも「熊本地震」でも、私たちの時と同じことが
繰り返されました。そして、この度の台風19号でも同じです。
テレビ等では、再三にわたり「命を守る行動を」と避難の呼びかけがありましたが、避難したくとも、
本人を連れては行けないという現実があり、自宅にとどまるというケースも多々あったようです。

阪神大震災の教訓から「福祉避難所」というものがつくられました。
「福祉避難所」とは、災害時に、特別な配慮が必要な方のための二次的避難所ですが、
台風19号による死者や行方不明者が出た13都県38市町村の中では、16市町村が「福祉避難所」を開設したそうです。
あれだけの規模の大災害であったにも関わらず、開設したのは、たった16か所だけ?と驚きました。
国では、各自治体に対し、「福祉避難所」を整備するよう促しているそうですが、
2015年3月に発表された内閣府の調査によると、高齢・障害等事業所と福祉避難所の協定を結んだ自治体は、
全体の45%にすぎないそうです。

 そして、19号で開設した16市町村の避難所のうち、10市町では開設していることを公表しなかったそうです。
非公表の理由は「一般の人が殺到し、必要な人が利用できなくなる恐れがある」ということで、
これは、熊本地震の際、「福祉避難所」に、一般市民が押し寄せるという問題が発生したことがあり、
それを避けるために周知をしなかったそうです。
この問題は、「福祉避難所」が出来た当時からの延々と続く懸念事項であり、どうすれば本来の目的のもと、
「福祉避難所」の運営が出来るのか、その対策が急がれます。

 神戸では阪神大震災以来、幸いなことに大きな災害はありませんが、仮に「南海トラフ巨大地震」が発生したら、
どうなるのでしょうか?
 毎年、神戸市に対して提出している要望書の中には、「福祉避難所」の設置や
一般の避難所の中での専用スペースの確保等、必ず、災害対策についての項目も盛り込んでおります。

 10月末に行われた回答会では(回答会の報告は来月号に掲載)、神戸市では、福祉避難所の指定も既に行われており、
また、一般の避難所の中での専用スペースの確保や、要援護者の状態に応じた受け入れ先の選定等、
今後の取り組みに向けて検討している状況をお話しいただきました。
ただ非常時においては、決められた通りにうまく進まない事も十分考えられます。
いかなる時もそれらが機能するように、あらゆるケースを想定し、細やかな計画を立てて実行して
いただきたいと切に思います。

 本誌4ページに記載の通り、全国手をつなぐ育成会連合会では、台風15号、九州北部水害に加えて、
台風19号に対する義援金のお願いもしております。
 被災地では、自衛隊の設営するお風呂に入りたくても、介助者がいない(母と息子の場合)ため、
雨水の混じった井戸の泥水を使って、自宅のお風呂に入っている人もいるそうです。
また、避難所に行けないので、土砂崩れで壊れかけた家屋に住み続けている人もいるそうです。
被災地では、多くの会員家族が不自由な生活を強いられていると思われます。
私たちに出来る事、それは、一日も早い復旧を願い、少しでも多くの義援金を集めることしかありません。

本誌7ページで案内の又村あおいさんの研修会でも募金箱を設置したいと思いますし、事務局に
は常時設置いたしておりますので、なにとぞご協力をお願いいたします。

 今回の又村さんの研修会は、「障害のある人の暮らしとお金パート2 ~私的備えと託し方~」
と題し、マル優や保険、遺言、信託、成年後見制度諸々を詳しくお話いただきます。
お金の残し方や、そして、せっかく残したお金をだまし取られないよう管理する方法等、是非
ともお聞きき下さい。大勢のご参加をお待ちしています。     (会長 後藤 久美子)
スポンサーサイト



14 : 25 : 00 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第378号~近畿大会大勢のご参加をよろしくお願いします!そして、裁判の判決から・・・~
2019 / 09 / 10 ( Tue )
 会員の皆様(詳しく言えば、障害基礎年金受給者の方)、「年金生活者支援給付金」を受け取るための手続きは、もう済まされましたか?
 消費税率引き上げの際、障害基礎年金が増額されることは、かなり早くから皆さんにお伝えしておりましたが、(その後、二転三転はあったようですが)、最初にお伝えした通り、2級は5000円、1級は6250円の増額ということで、まずはホッとしております。
まだ葉書を出してないという方、福祉は申請主義です。出さなければ貰えませんよ。どうか早急に出して下さい。

 次に、「近畿大会」のご案内を8~9ページに再度掲載いたしております。
本大会・本人大会の詳しい内容については、7月号・8月号の「ひとりごと」に掲載済みですので、ご一読を。
締め切りは、10月11日(金)となっております。会員さんは、参加費が無料です(本人さんも)。
どうか大勢のご参加をよろしくお願いいたします。
 次に、今月初旬頃、会員の皆様方に、所属先を通して、或いは、ご自宅に「住まいの場に関するアンケート」が
届いたかと思います。
 同様のアンケート調査は平成28年度にも行い「えみのき」建設に至りました。
今回は、その第2弾として実施いたしますが「本人の将来的な住まいの場」や「保護者の高齢化」等に関して、現在の想い
・希望を把握するためのものです。締め切りは、9月20日(金)となっておりますが、まだ提出されてない方は、
どうか返信をお願いいたします。

 続いて、もう一つ、神戸市が行うアンケート調査にご協力のお願いです。
対象者は、身体・知的・精神・発達障害者と難病患者で、その中から、ランダム(無作為)に抽出された約1万人の各家庭に
「福祉に関する調査」と題した調査票が10月頃、郵送されます。
今後の神戸市の障害福祉計画策定の際の、基礎資料にすることを目的に行われる調査ですので
受け取られた方は、ご記入の上、必ず返信をよろしくお願いいたします。

 次に、今回のメインの話題です。ショッキングで、辛くて悲しい話です。
 2014年、大分市のマンション階段で、管理人(当時62)が知的障害のある男性(同42以下:A君)に
突き飛ばされて死亡するという事件がありました。
 A君は、傷害致死容疑で書類送検されましたが不起訴、すでに亡くなっているそうです。
管理人の遺族は、A君の両親に対し、約5400万円を求めて提訴しました。両親の監督責任の有無が裁判の最大の焦点と
なりましたが、大分地裁は今年8月22日、両親の監督義務違反を認めず、請求を棄却しました。 
なぜ、この様なことが起こったのか、経緯をお話しします。
A君は、パニックによる他害があり、入退院を繰り返していたそうです。
ある時、入院先の医師から、入所施設を勧められましたが、「自分達で面倒を見るから」と、両親は申し出を断りました。
そして、A君が調子の悪い時は入院をして、退院後は、自宅で3人で暮らすという生活を続けていたそうです。
 A君が外出する際には、両親か、どちらかが付き添っていたそうですが、たまたま一人で出かけた時に、
この不幸な出来事が起こってしまいました。

 上記の判決に対し、犯罪被害者の支援団体は、「遺族は怒りのやり場をどこへ持っていけばいいのか」というコメントを
出されたそうです。また、ネット上では、「知的障害者には絶対に関わってはいけない」「知的障害者は無敵?」
「親が責任を取るべき」「健常者の人権が無視されている」という批判的な意見が圧倒的ですが、
中には、「行政が被害給付金を設立するべき」「判決は、逆に障害者が差別される結果になる」等、
問題定義の意見も寄せられていたようです。

 我々の子供たちは、突発的に思いも寄らない行動をする事があります。そして、それを予測することは不可能ですし、
ずっと監督して防ぐことも困難です。両親に責任を問うことは酷であるとは思います。しかし遺族の立場になれば、
刑事責任も問えず、賠償も認められないでは、納得がいかないと思います。
賠償という観点では、ネットに書き込まれていた「犯罪被害者等給付金」や、「遺族給付金」という制度もあるそうです。
しかし、遺族が求めている金額には、到底及ばない支給額だそうです。
凶悪犯罪が増加している昨今、支給金額を拡充し、国が加害者に変わって支払い、被害者が救済されるという法制度に
改善されることが必要です。

 最後に・・。加害者となったA君は、管理人さんを恨んでもいないし、殺意があった訳でもありません。
A君の中で、不安なこと、嫌なこと、悲しいこと、何か、必ず要因はあったはずです。
しかし彼はそれを訴えることも出来ないし、また軽減させる術もなく、A君流の「イヤ」という表現方法が、
あの様な悲しい結末となってしまいました。
 A君は、どうやら福祉サービスは使ってなかったようです。なぜ、行政に頼らなかったのか、あるいは、
あの時、入所施設に入っていたら、A君は、違った人生を歩んでいたかもしれません。
 いずれにしても、今回の事故は、決して他人事ではありません。ひょんな事から、いつ加害者になってしまうかわかりません。
私は、もしも息子が人や物に危害を与えた時、「最低限の責任」が果たせるように、数年前から
知的障害者向けの保険に入っています。
それは息子が加害者になった場合、被害者に対する賠償金の支払いは勿論ですが、
その行為(賠償金を支払う)自体が、息子自身をも守ることにもつながるからです。
今回、保険の必要性を改めて痛感しました。
A君は「行動障害」があったと思われます。「行動障害」と言えば、「自傷・他害」という行為を思い浮かべますが、
それだけでなく、同じ質問を繰り返したり、何度、注意してもやめない等、多くの知的障害者に共通する特性を持っております。

 本誌7ページに掲載しておりますが、「行動障害のある人の暮らしを支える」と題した研修会を10月18日(金)に行います。
「行動障害」について、是非、学んでみて下さい。 
14 : 06 : 04 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第377号~過信は禁物です(反省・・)。本人大会も充実していますよ!~
2019 / 08 / 20 ( Tue )
 幼稚園以来、実に、50年以上もの長きにわたって全く熱を出したことがなかった私ですが、とうとう、
その輝かしい記録(?)が途絶えてしまいました。
先月、7月の3連休を利用して、息子と二人で2泊3日の旅行に行ってきたのですが、
何と、帰宅するや否や、発熱してしまいました。
旅行に行く前から珍しく少々風邪気味だった私は、旅先での冷房が効き過ぎた寒すぎる車内と、
真夏を思わせる外気との寒暖差で、おそらく体調を崩し、また、そこに日頃の疲れや睡眠不足も加わって、
発熱に及んだのではないかと思います。
かつて、主人や息子が数回インフルエンザに罹った時も、私は一切罹患せず、自分は発熱とは
無縁の存在なんだと勝手に過信していましたが、やはり、年なのでしょうか、これからは無理をせずに出来るだけ休養を取り、
体調にはくれぐれも気を付けたいと心底思いました。
さて、先月、このコーナーで取り上げました11月17日(日)に神戸文化ホール中ホールで
開催の「近畿大会」のご案内を本誌最終の14~15ページに掲載しております。
先月号では、文化ホール中ホールで行う「本大会」について触れましたが、
今回は、「本人大会」について、少しお話させていただきます。

 式典終了後、本人さんたちは、文化ホールから徒歩で5分程度の「たちばな研修センター」に移動してもらいます。
(A)と(B)の二つのコースがあり、(A)のトーク会場では、「働く」「権利擁護」「生活と余暇」の3つのテーマに沿って、
グループに分かれて話し合ってもらいます。
トークは苦手だという方には、(B)の楽しみの会場で(体育館で行います)、音楽やマジック、南京玉すだれ等を見たり、
また実際に体験もしてもらいます。
(A)(B)終了後は、お弁当を食べて休憩し、午後からは、(C)のスポーツ会場(体育館で行います)では、来年行われる東京2020の「パラリンピック」の競技を体験していただき、そして、「誰でも出来るスポーツ」は、例えば、
トランポリンやバランスボール等、いろいろな遊具を使って気軽にスポーツを楽しんでいただきます。

(C)のスポーツについては、神戸市社会福祉協議会・障害者スポーツ振興センターのご指導をいただき行いますが、
神戸市では、震災後の神戸をスポーツで元気づけようという構想のもと、障害者スポーツの振興にもご尽力いただいております。そして、その一環として、この様な取り組みが各地で行われております。
ぜひ、大勢の本人さん達に参加していただきたいと思います。
でも、スポーツはちょっと無理かもという人には、(D)のリラックス会場で缶バッジの制作や、そして、
お茶室にて、おいしいお抹茶とお饅頭を召し上がっていただきます。

午前午後と、豊富なメニューで行いますので、いろいろ体験して有意義な一日を送っていただければと思います。
保護者が出席の本大会、そして本人大会と、これだけの内容で近場で参加出来る機会はなかなかないと思います。
どうか、大勢のお申し込みをよろしくお願い申し上げます。
次です。会員の皆様からお寄せいただいた要望事項を元にして作成いたしました神戸市に対する要望書を、
7月30日(火)に提出してまいりました。
まとめました要望書は、本誌6ページから11ページまでにわたり掲載いたしておりますので、どうかご覧ください。

 次の話題です。要望書の最終の11ページ下段部に記載いたしておりますが、内閣府障害者差別解消法アドバイザーで、
全国手をつなぐ育成会連合会の政策センター委員、そして機関紙「手をつなぐ」でもおなじみの又村あおいさん(男性です。
そしてイケメンです)の研修会を今年度も開催いたします。日程については12月20日(金)、育成会会館にて行います。
又村さんの昨年の研修会のテーマは、「障害のある人の暮らしとお金」で、例えば、将来グループホームで生活する場合、
いくら必要なのか具体的な金額が明示されたり、また、お金に関する公的な制度や私的な備えについて、
そして、お金の管理を含む成年後見制度や信託制度等、私たちが一番気になる「お金」について、
様々な観点から大変丁寧にお話いただきました。当日は、会員のみならず、行政を含む福祉関係者、本人等、
大勢の方にお越しいただきました。
又村さんは、最近「あたらしいほうりつの本」という単行本(障害福祉サービスや、その他、大変分かりやすく書かれています)を
出版されましたが、この種の書籍としては異例で、半年の間に8000部も売れたそうです。
(大学の先生でも10年で3000部程度が主流だそうです)
又村さんは文章はもちろんですが、お話もとても分かりやすく、また、どんなオーダー(内容)でも対応していただけます。
65歳問題、障害福祉サービス、成年後見制度、また、昨年度に引き続き、お金について等、
何か聞きたいことがありましたら、事務局までお知らせ下さい。

 最後に・・・。うだるような暑さが続くこの時期に、このコーナーでいつもお話ししている
「やまゆり園」事件ですが、先月26日で3年を迎えます。
最近、NHKが行った調査によると、この事件を覚えていないと答えた人は、5人に1人で、
しかも20代以下に至っては、何と半数近くにのぼるそうです。
当初より、事件の風化ということが危惧されておりましたが、戦後最悪と言われた悲惨な事件であっただけに、
社会の関心が、まさかこんなにも早い段階で、ここまで薄らいでいるとは、思いも寄りませんでした。
被告の裁判員裁判は、来年1月8日に横浜地裁で開かれ、判決は3月中に言い渡されるそうです。
被告自身も、最も重い判決を覚悟しているような話も聞かれますが、仮に、そうなったとしても、この事件は、
決してそれで解決したことにはなりません。被告の様な「怪物」は現れずとも、様々なところで、未だに聞こえてくる、
被告に同調する同じ考え方を断ち切らなければ、国が謳う「共生社会」の実現など「絵に描いた餅」に終わってしまいます。
病気や事故で、自分自身が、或いは大切な人が、いつ障害者になるやもしれません。
自分の事として一人一人が真剣に受け止め考えること、犠牲となった19人の方々のためにも、
そして、我々の子供たちのためにも、私たちはそれを発信していかねばなりません。(会長 後藤久美子)
23 : 32 : 41 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第376号~16年ぶりの開催です。大勢のご参加を!いつか街から消えてしまう?~
2019 / 07 / 21 ( Sun )

                  
 ジャニー喜多川さんが亡くなり、NHKを含んだ民放各局では朝からこの話題で持ち切りです。
「えっ、会長ってミーハー?」という声があちこちから聞こえてきそうですが、ジャニーさんが送りだしたアイドル達に、
多くの日本女性は、きっと「癒やされた」のではないかと思います。
もちろん私もそのうちの一人で、かつて、コンサートや舞台を見に行ったこともありました。
 ジャニーさんの座右の銘が「Show must go on ショーは何があっても続けなければならない」だったそうですが、
これはエンターテイメントの世界だけに限らず、どんな業界でも当てはまる責任を伴う重い言葉であると思います。
ジャニーさん、楽しい時間をありがとうございました。・・・合掌。

 さて、お知らせです。11月17日(日)、神戸市では、「第9回神戸マラソン」が行われ、各地より多くのアスリートが集結し、
熱い闘いが繰り広げられることと思いますが、当日、育成会でも、近畿ブロックの各育成会の面々が、
神戸文化ホール中ホールに集結いたします(本人大会は、たちばな研修センター)。
第58回近畿知的障害福祉大会(以下:近畿大会)が開催されるためです。
近畿大会は、近畿ブロック2府4県2政令市(大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、
和歌山県、大阪市、神戸市)の育成会が持ち回りで行い、今年度は我が神戸市が担当いたします。

前回、担当だったのは、ちょうど8年前で、本大会・本人大会とすべて準備万端、当日を迎えるのみだったのですが、
台風の影響による大雨が続き、何と大会は中止となってしまったのです。
そういう訳で、今回の近畿大会は、実に16年ぶりの開催となります。
詳細は、来月、8月号の「月刊いくせい」にて、ご案内させていただきますが、内容について少しお話させていただきます。
10時半に開演し、まずは、式典です。主催者・ご来賓のあいさつや、
また、2年に一度実施している「第10回神戸市手をつなぐ育成会大会」との併催のため、表彰状や感謝状の贈呈を行います。
式典終了後、全国手をつなぐ育成会連合会統括の田中正博氏から「中央情勢について」お話いただきます。
国では、現在の制度やサービスの検証、また課題の検討等を行うため、厚労省・文科省等に各種委員会を設置し、
学識経験者や専門家による議論が行われますが、全国手をつなぐ育成会連合会は、
それら40もの委員会のメンバーとなっており、久保会長や田中統括等が分担して出席されております。
従いまして、田中統括からは、今まさに、国で議論されている「旬」なお話がお聞き出来ることと思います。
今回の近畿大会は、「考えよう!本人の高齢化、親の高齢化」をテーマに行われますが、午後の部はトップバッターとして
知的障害者の高齢化について、いち早く研究を行ってきた「国立のぞみの園」の事業企画部部長の古川慎治氏に
「国立のぞみの園の高齢化への先進的な取り組み」をテーマに、約1時間ご講演いただきます。
その後、田中統括がコーディネーターとなり、高齢化に向けて、「地域・家族・専門職ができること」と題した
シンポジウムを行います。
高齢知的障害者の支援や調査・研究等、日本でトップクラスを誇る「国立のぞみの園」で毎年行われているセミナーを
彷彿させる内容となっております。群馬県まで行かなければ聞くことが出来ない貴重なシンポジウムです。
どうかたくさんのご参加をよろしくお願いいたします。

 次です。去る5月31日(金)の決算総会において役員改選が承認され、新執行部が誕生しました。
本誌4ページから、新任の理事の皆さんの挨拶と、そして新任の支部長さんの挨拶も掲載しておりますので、どうかご覧下さい。
最後に・・・。以前にも、このコーナーで取り上げたことのある「新型出生前診断」について、
新らたな動きがあったのでお話ししたいと思います。

 「新型出生前診断」とは、妊婦の血液で、ダウン症など胎児の染色体異常を調べるもので、
2013年から、日本産科婦人科学会(以下:学会)の指針(遺伝専門員が常駐し遺伝カウンセリングが行える等)に
基づく認定施設(全国で約90)限定の臨床研究として始まりました。
ところが、指針を無視して検査を提供する無認可施設が横行しトラブルが発生、見かねた学会は、
無認可施設に妊婦が流れないよう、指針の実施要件を緩和し、実施機関の拡大を打ち出しました。
このまま拡大していいのかということで、ここにきて、厚労省がようやく「待った」をかけ、この件についての検討会を、
今秋にも発足させて議論することになりました。
認定施設では、昨年9月までに約6万5千人の妊婦が受診し、その中から、血液診断と羊水検査などで、
886人の方が「陽性」となりました。そして、驚くことに9割を超す819人もの方が人工中絶を選択したそうです。
専門家の説明や支援もない無認可施設での中絶の数字は不明ですが、相当の数になると思われます。

検討会には、学識経験者や関係者だけでなく、障害者本人や、家族、カウンセラー等を是非とも加えていただき、
検査の在り方や、十分な支援体制の構築、そして、何よりも「命の選別」や「命の尊厳」という一番大切な問題について、
深く議論がなされることを望みます。

最近、知的障害児が通う幼児施設でダウン症児を見かけなくなりました。
この検査が現状のままで続けられると、いつか、街中からダウン症の人がいなくなってしまうのではないか危惧されます。
そして、「やまゆり園」の事件の時のように、「自分は、不要の存在なんだ」と、思い悩む当事者も現れるかもしれません。
「異常」を排除しようとする社会、そして、それを容認する社会・・・、こんな社会は決して「共生社会」ではありません。                                                                  
14 : 51 : 04 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第375号~「ヘルプマーク」の効果でしょうか?とっても素敵で嬉しい話ですよ!~
2019 / 06 / 24 ( Mon )
                  
 今月号は、皆さんにお伝えしなければならない記事が大変多く、前置きなしで、
早速そちらからお話しさせていただきたいと思います。
 初めに、5ページに、全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)に提出の「国への要望書」を掲載しておりますので、
ご覧ください。
 今年度は、各々の育成会の要望事項を取りまとめ、国に提出するという従来の方式と異なり、
あらかじめ、全育連で作成された要望書のたたき台に、意見を加筆・修正するという方法で行われました。
また締め切りについても、例年より1か月程度早かったため、皆さんから出された国への要望事項は、
残念ながら盛り込むことは出来ませんでした。 

今回の要望事項は、住まいの場について、人材確保、そして65歳問題です。
住まいの場の1点目は、今後、重度高齢化の本人たちの住まいの場の主流となるグループホームについて、
昨年度、新たに創設された「日中サービス支援型グループホーム」も含め、報酬単価の引き上げを要望しました。
2点目は、障害者を含むハイリスク者が、空き家・空き室に入居することを拒まない貸主さんに登録していただき、
入居希望者があれば、マッチングを行うという制度が創設されましたが、まだまだ浸透しておらず、
貸主さんに向けて、この制度の周知と共に、
ハイリスク者に対しての理解を深めていただけるような働きかけのお願いをしました。

本人たちが希望する住まいの場については、障害の状況や程度によりまちまちで、
「えみのき」の様なグループホームを望む方もいれば、軽度者が主流の従来のグループホームを
希望する方もおられます。
 そして一人暮らしを望まれる方もいます。一人暮らしの選択肢としては、ご自宅やサテライト型、
アパートを借りて等、様々ですが、この制度は中軽度の知的障害者の住まいの場の一つとして、
また、社会的な問題にもなっている空き家・空き室の有効活用にもつながり、大いに期待されると思います。

福祉現場での課題である「人材確保」については記載の通りです。
65歳問題については、介護保険に移行したサービスについて、支給量が低下しないための「上乗せ」を、
現存の自治体の裁量ではなく、国の責任として取り組んでいただけるよう要望いたしました。

なお、神戸市への要望書については、皆さんからお寄せいただいた要望事項を
まとめて7月末までには提出いたします。
次に、9ページに新緑福祉会からのお知らせで、グループホーム入居者募集の案内です。
場所は、「白川台ホーム」と「えみのき」です。
「えみのき」については、20人定員の内、1名の方が病気で退所されたための欠員補充で、
「白川台ホーム」については、須磨区白川台の県営住宅で、以前より
女性限定のグループホームを運営されておりますが、若干の空きが出たための募集です。
女性のグループホームは神戸市内でも数が少なく、現に、最近聞いたケースでは、会員が急死され、
残された子女(女性)は一人暮らしが困難なため、グループホームをあちこち探したものの、空きがなく大変だったそうです。
親なき後、本人が困らないように、そして、何より本人のために、「親あるうち」に準備しておくことが大切です。
興味のある方は、どうかお問い合わせ下さい。

 続いて、10ページの「第3回こうべ障がい者芸術フェスタ HUG+(ハグ・プラス)展2019」のお知らせです。
市内在住の本人たちの約530点もの作品が兵庫県立美術館に、所狭しと展示されています。
6月22日から26日まで開催されています。力作に感動し、また、お知り合いの作品に出会えるかもしれません。
お散歩がてら是非お出かけになってみて下さい。

 最後に、最近、新聞やテレビでも取り上げられ、SNS上でも話題になった「嬉しい話」です。
先月29日夕、東京池袋の駅で、ICカードの残高不足で帰宅できなくなったダウン症の男子生徒(以下:A君)に、
高齢の夫婦が、「困っているならこれを使って」と、1000円札を手渡し、黙って立ち去ったそうです。
今春、都内の支援学校高等部に入学したA君は、母親の付き添いで、電車通学を始めました。
少し、慣れてきたので、待ち合わせ場所を決め、落ち合っていたそうですが、
当日、学校が早く終わったため、待ち合わせ場所で母親とは出会えず、A君は、一人で山手線を乗り継いで、
池袋まで行ってしまったそうです。
なぜ池袋に行ってしまったのか、母親の話によると、以前に「早く帰れる時は池袋に行こうか」と話した事があり、
A君は、待ち合わせ場所に母親がいないので、先に、池袋に行ってしまったものと勘違いし、
自宅には戻らず池袋に向かったそうです。駅で2時間程度待っていたA君は、疲れてしまい帰ろうとしたのですが、
ICカードの残高はわずか数円で自宅には戻れず、改札前で立ち往生していたそうです。
そんなA君に老夫婦が「これでチャージしておいで」と、1000円札を差し出してくださったのです。
1日、10万人以上の乗降客があるという大都会のターミナル駅での出来事に、
ツイッターでは「気持ちがほっとします」や、「殺伐とした世の中、捨てたもんじゃない」等、
温かい投稿が相次いでいるそうです。
A君は、「ヘルプマーク」を付けていたそうですが、それを知ってか知らずか分かりませんが、
老夫婦には、ただただ感謝です。そして、その老夫婦に対して寄せられた多くの称賛の声もまた、大変嬉しく思います。
障害者がいる社会、そして障害者に優しい社会、それは紛れもなく温かい社会であり、
誰もが住みやすい社会になるのです。そんな社会を多くの人が実は望んでいる、老夫婦の行動に対する称賛の声が、そ
れを如実に物語っています。その事を多くの人に気づいて頂き、そんな社会に少しでも近づけること、
それは私たちに与えられた命題であると思います。
22 : 44 : 04 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム | 次のページ>>