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第388号~「収束」ではなく、「終息」する日まで・・。そして、なぜ岩手だけ?~
2020 / 07 / 15 ( Wed )
 「線状降水帯」・・・。かつて聞いたことのないこの言葉を、最近、梅雨のこの時期になると再三聞くようになりました。
これは、積乱雲が連続発生して、同じ場所に大量の雨を降らすそうですが、九州地方をはじめ、岐阜・長野でも発生し、
各地に大雨特別警報が発令されました。
川は氾濫し堤防が決壊、家屋は浸水し車だけでなくショベルカーまでが流され、そして、多くの方が亡くなられました。
この豪雨は、まだ暫くは続くそうで、どこで災害が起こるやもしれません。新型コロナウイルス「感染予防」と「避難」・・、
難しい局面に立たされる被災地ですが、これ以上、被害が拡大しないことと、何より一刻も早い梅雨明けを願うばかりです。
各地を襲っている今回の豪雨は、激甚災害の指定が見込まれていることから、
全国手をつなぐ育成会連合会では、義援金等の募集をしております。本人を含む全国の仲間たちが大きな被害に
見舞われていると思います。10ページに記載しておりますので、ご協力のほどお願いいたします。

 さて、今月号は、まずは、以前にもお知らせいたしました全国手をつなぐ育成会連合会が取り組んでいる保険
「手をつなぐ暮らしのおたすけプラン」について再度、お話したいと思います。
これは、障害のある本人を支える支援者が病気やけがで働けなくなった時の収入をサポートしてくれる保険です。
例えば、親に万一のことがあった場合は、生命保険でカバーできます。
入院する時は、医療保険で入院・手術費用は大丈夫、では、日々の生活費はどうするのか?
この保険は、そういった場合に対応してくれるもので、本人を支える会員やご兄弟等は団体割引にて
加入できることになっております。
早急に始める予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、保険期間・募集期間を延期することとなりました。
変更された期間が掲載されたパンフレットを6~7ページに添付いたしております。
 また8~9ページの新パンフレットは、この保険の内容について大変分かり易く記されておりますので、
ご覧いただければ幸いです。


 次の話題は、やはりコロナです。7月に入って、東京の新規感染者数が6日連続3桁になり、そして、昨日には
過去最高の224人という驚くべき数字となりました(7月10日現在)。
近隣県でも感染者は増え続け、埼玉では48人の感染者が出ました。全国あちこちで感染者が確認され、
大阪でも30人、京都や兵庫を含む近畿圏でも新規感染者が増えている状況です。
しかし、政府は、「夜の街」関連の従業員を集中的に検査した結果であること、また感染者の7~8割は30代以下が占め、
重症になるリスクは非常に少なく医療提供体制も逼迫していない、
そして、以前と比べPCR検査もスムーズに受ける事ができ、緊急事態宣言を発出する状態ではないとの見解で、
7月10日からは、予定通り、イベントの開催制限が緩和され、現在、無観客で行われているプロ野球等の試合が、
制限はあるものの、観客を伴って行われます。感染拡大に拍車がかからないか不安に思います。

 新型コロナウイルス感染症拡大で、日本の経済界はリーマンショック以上の大きな打撃を受けました。
飲食店はもちろん、大手の名立たる企業でも倒産の危機に追い込まれました。
経済を早急に廻していかなければならないのも事実です。しかし、特に若い人の中には、政府の見解を聞いて、
「自分は感染しても軽症で済むし、医療体制も逼迫していない。入院してもすぐに回復するだろう」という安易な気持ちで、
ウイルスに対する危機感を持たず、「感染させる」リスクを背負いながら、日常生活を送っている人も結構おられるのでは
ないかと思います。

 また最近の傾向として、「市中感染」、いわゆる感染経路不明者も多く報告され、そして中高年の感染者も
じわじわ増えているそうです。感染者が増加すると、友人との会食や家庭内においても感染が拡がる可能性があります。
そして、東京での感染拡大は、地方にも悪影響を及ぼします。政府や東京都は、感染防止策を強化し、
第2波到来は絶対避けて欲しいと思います。

緊急事態宣言後、多くの国民が外出を自粛したため、コロナウイルスは、一旦「収束」しつつありました。
しかし決して「終息」した訳ではありません。辞書によると、「収束」とは、「おさまりがつくこと」、そして「終息」とは、
「終わること。絶えること」です。
コロナウイルスが「終息」を迎えるまで、私たち各々が「感染しない・させない」の気持ちを強く持ち、「新しい生活様式」に沿って日々暮らしていくことこそが、その「終息」の日を早める事にもつながるのではないかと思います。
最後に、コロナ関連で、非常に興味深い記事を見つけましたので、紹介させていただきます。

岩手県は、全国で唯一、未だに(7月10日現在)コロナウイルス感染者がゼロです。「なぜ岩手県だけ?」と、
日本国民の多くが疑問に思っているでしょうが、その謎を解くべき記事が、全国事業所協議会機関紙に掲載されていました。
執筆者は、(社福)岩手県手をつなぐ育成会の常務理事・事務局長である石川氏で、「私の個人的分析です」と前置きされた上で、その皆が知りたい「なぜ?」の部分の解説が以下の通り記されていました。
①岩手県は、全国43県の中では、一番面積が広い。
②しかし、人口密度は全都道府県で2番目に低い。(密集していない)
③繁華街と言われる盛岡市内中心部(合併前の地域)の人口は、20万人程度、
 市町村が合併し、現在では約30万人となっているものの、繁華街においても、密集度は、都会に比べると非常に低い。
④通勤時の密集・密閉が非常に低い。ほとんどの労働者はマイカー通勤で、バス・電車通勤は一部の人達のみ、密集度も低い。 (あまり混まない)
⑤空港は、県庁所在地の盛岡市から、車で45分離れた花巻市(人口9万5千弱)にあり、他県からの人々の出入りは、
 非常に低い。
⑥そもそも、冬や寒い時期(12月~3月)は、あまり出歩かない。
 
ということです。鋭い分析であると思います。しかし、きっとこれだけではないと思います。
例えば「県民性」や、「岩手県」という土壌、はたまた県民が好む「食べ物」にあるのか、何が功を奏したのかは分かりませんが、
コロナウイルス終息後、大学の先生方は、今後の疫病対策に役立てるため、是非とも研究していただきたいと思います。      
                                                (会長 後藤久美子)
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第387号~今月号はコロナ関連の特集号です。 そして、集まることは出来ずとも、つながることは可能です。~
2020 / 07 / 06 ( Mon )

 新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言が、5月25日に全面解除になりました。 しかし、以前のように外出をしたり、集合型のイベント等の開催は、まだまだ困難な状況となっております。そんな中、全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)では、全国の仲間との「つながり」を実感出来るような取り組みをしようということで、“みんなの笑顔を増やすプロジェクト(新型コロナでもつながろう!)”を立ち上げましたので、幾つか紹介させていただきます。
一つ目は、本誌3ページに掲載している「全国の工夫を集めてみました」です。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、マスクの着用や手洗いの徹底、検温が求められておりますが、
知的障害のある人たちの中には、コロナウイルスの意味が分からず、そういった行動がスムーズに行えない人もいます。
また、自粛による外出制限等、いつもと違う生活で、ストレスを抱えている人も大勢いると思います。
そこで、それらの対処法を全国の会員に募ってみると、様々な工夫が寄せられました。
いくつか抜粋して掲載してますので、皆さんも是非参考にしていただきたいと思います。
また、「こんなアイディアがあるよ」という方は、5ページの全育連アドレスまでメールをしてみてください。
もちろん当会宛にお寄せ下さっても大歓迎です。

二つ目です。全育連では大規模災害に備え、「災害等活動支援基金」を従前より設置しておりますが、
新型コロナについても、まさに大規模災害であるという認識のもと、基金を拡充し、様々な対策に役立てていきたい
と考えております。
この活動は、「互いに助け合う」という育成会の原点でもある「相互扶助的」な取り組みです。
6~7ページに会員向けと一般の方向けのチラシを添付しておりますので、よくご覧の上ご協力いただきますよう、
どうかよろしくお願いいたします。
以前にもお伝えしましたが、全育連では、今年いっぱいの行事(研修会・総会・全国大会等)は全て中止です。
しかし、皆で集まることは出来なくても、メールにて様々な情報が配信されておりますし、今までにない新たな取り組みにも
積極的にチャレンジしています。

また、全育連がいち早く国に提出したコロナ関連の要望事項も、順に実現されている状況です。
もしも、皆さんの中で、コロナ関連の困りごとで国レベルのものがあれば、全育連を通じ訴えていきたいと思いますので、遠慮なくお伝えいただけたらと思います。

ご承知のとおり、当会においても、昨年度末より各種行事はなかなか行うことは出来ませんが、
本誌を通じて、色々な情報は発信していきたいと思います。「こんなことが知りたい」や「これは、
どうなってるの」とかがありましたら、どうぞ事務局までお知らせ下さい。
数か月前では、本当に当たり前であった、自由に行き来し、いつでもどこででも集まれる・・、
そんな日がいつ訪れるのかは分かりませんが、皆で「つながる」ことは可能です。コロナに負けずに、
この危機を乗り越えていきたいと思います。皆様どうぞよろしくお願いいたします。


次の話題です。先月号で少し述べましたが、コロナウィルスに介護者が感染した時の対応について、
神戸市から発表がありました。神戸新聞をはじめとする各誌や、またテレビでも放映されていましたので、
ご存じの方も多いと思いますが、神戸市では、家族がコロナウイルスに感染して入院し、
在宅で介護する人がいなくなった高齢者や障害者を、しあわせの村にある宿泊施設「保養センターひよどり」で、
一時的に受け入れていただけることになりました。
施設は全23室あるのですが、感染予防のために受け入れ人数は最大で10人、
介護職員や看護師が24時間体制で生活支援をし、食事も含めて無料で利用できるそうです。

介護者である家族が感染した場合、障害者や高齢者は濃厚接触者となるためショートステイ等の
サービス利用も困難である中、全国に先駆けて即座に対応して下さった神戸市をはじめとする
関係機関の皆さんには感謝申し上げたいと思います。今後は、第2波到来に備えた受け入れ体制の強化と共に、
本人が感染した場合の医療提供体制の整備をお願いしていきたいと考えています。

最後に・・。ソーシャルディスタンスの保持と、熱中症予防の観点から「日傘」が見直されているそうで、
今夏は「日傘男子」や「日傘児童・学生」が出没するかもしれません。
しかし、それに相反して、「日光=紫外線」がコロナ重症化を防ぐのではないか、という興味深い内容の
論文がドイツで発表されました。タイトルは、「新型コロナウィルス感染症の感染と死亡を防ぐビタミンDの働きについて」です。
ビタミンDの効能は、骨粗しょう症対策に有効であり、カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、
カルシウムの吸収が上がって骨を強くすると言われておりますが、
最近では、「ビタミンDには免疫機能を高める働きがある」という研究結果が相次いで報告されているそうです。

ビタミンDは、体内に侵入したウィルスや細菌等の異物を排除しようとする機能と共に、過剰な免疫反応を抑制する力も
あると考えられ、風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎等の感染症の発症・悪化の予防にも関与する働きがあるそうです。
まだ因果関係は不明ですが、そのビタミンDの働きが、コロナの感染や重症化を防いでいる可能性があるのではないか
という事です。
ビタミンDを摂取するには日光に当たることが一番良いそうで、肌に紫外線を当てることで、
皮下にあるコレステロールに化学反応が起こって、体内でビタミンDが作られるそうです。

従って、ビタミンDを不足させないためには、手や足に日焼け止めを塗らずに20分程度のウォーキングをすることが有効ですが、
日焼けが嫌な人は、手の平だけでも日光にかざすと効果があるそうです。コロナウィルスの感染が爆発的に拡大した
イタリアやスペインは日差しが強い国で、日陰が好まれるために、国民の血中のビタミンDが少ない傾向にあるそうです。

また、ビタミンDは、紫外線だけでなく、食材からの摂取も可能で、鯖やマグロ、いわし、サンマ、鮭などの魚類や、
キノコ類にも豊富に含まれているそうです。
日傘を使うか、それとも太陽を浴びるか、考えどころですが、1日も早い終息を願い、効率的に予防や対策をしていきたいと
思います               (会長 後藤久美子)
11 : 01 : 59 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第386号~「手をつなぐ暮らしのおたすけプラン」はじまります。 そして、「神は超えられる試練しか与えない」・・心にしみました。~
2020 / 05 / 19 ( Tue )

 新型コロナウイルスの感染拡大で気持ちも沈みがちですが、
今月号は、まずは明るい話題からお届けしたいと思います。
先月号でお知らせしましたが、常務理事兼事務局長としてお迎えした又村あおいさんが講師となったZoomによる
オンライン研修会が、4月23日、「新型コロナに立ち向かう事業所運営のポイント」と題し、
全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)・事業所協議会に加盟する方々を中心に行われました。
急な案内ではありましたが、多くの方が登録され好評だったそうです。

こんなご時世なので、3密状態となる研修会を実施することは叶いませんが、しかし、コロナウイルスの感染拡大で、
障害福祉サービス事業所は大きな打撃を受けています。
地域の中で障害のある人を支えてきた事業所は、本人たちの生活を守る貴重な社会資源です。
即座に、この様な研修会を実施出来たことは、大変意義深いことだと思います。

2番目に、9~10ページにチラシを添付しておりますが、4月から全育連では親あるうちの万が一に備える
「働く親御さん等の所得を保証する」保険事業を開始しました。この保険は親だけでなく、
障害のある本人の生活を支えているご兄弟や、また、事業所協議会の職員の皆さんも、
機関紙「手をつなぐ」をご購入いただければ会員扱いで保険に加入することが出来ます。
詳細を知りたい方は、8ページに記載の全育連事務所にメールか電話でお問い合わせください。

そして、もう一つ、全育連では、コロナ感染拡大に伴う緊急要望を厚労省、文科省、総務省へ提出しました。
全育連のホームページやフェイスブックでご確認ください。

さて、「スティホーム週間」と名付けられた今年の大型連休は、主要駅や観光地はもちろん、
新幹線に飛行機もガラガラで、大勢の人々が外出自粛に努めていたようですが、しかしパチンコ店をはじめ、
商店街での買い物・釣り・ランニング・バーベキュー等では「3密」に近い人出で賑わい、
3月の連休の時の様に、2週間後、感染者が拡大しないか懸念されます。
また、最近、関東地方で立て続けに起こる地震も気になります。そして、やがて、梅雨や台風の季節が訪れます。
コロナが収まらない中、昨年の様な甚大な被害に見舞われると複合災害となってしまいます。
各自治体ではコロナ対策と共に、避難所等での検討が必要です。

更には、現在は殆どの人がマスクを着用していますが、
夏になると暑さのためマスクを外す人も出てくるのではないかと思います。
冷房の時期になると、窓を開けての十分な換気もおろそかになるやもしれません。
一刻も早い終息が切に待ち望まれます。停滞している経済活動を再開するため自粛も少しづつ緩和されているようですが、
しかし油断すると、感染拡大の第2波・第3波が、必ず押し寄せてくるものと思われます。
この様な先の見えない状況の中で、今、私たちが一番不安に思っているのは「もしも本人が、
親が感染してしまったら・・・」ということです。

これについては、4月14日付で厚労省から「障害児者が新型コロナウイルスに
感染した場合の医療提供体制について」と題し、自治体に対し、「障害児者各々の障害特性を踏まえて、
予め受け入れ医療機関の整備と調整を行う事。」という旨が通知されております。
医療提供体制については、地域ごとの差異があり、全国一律の対応は困難と思われ、
都道府県単位で検討することとされております。そこで即座に、神戸市ではどの様な対応をしてくださるのか、
お聞きすると、まさに、その体制整備を構築するための検討が行われている最中で、
近いうちには、お示し下さるそうですので、また、本誌を通じて報告させていただきます。ちなみに東京都では、
保護者や介護・介助者が罹患した場合の子供・高齢者・障害者のサポート体制が公表されましたが、
障害者のサポートについては、一人で在宅生活が可能な場合は、ホームヘルプや配食サービスを行い、
難しい場合は、ショートスティで対応するとなっています。
アナウンサーでコロナに罹患した赤江珠緒さんの「両親が感染したら子供はどうなるの?」
という発信を受けての対策であると思われますが、神戸市での対応を注視したいと思います。

最後に・・。大型連休、皆さんはどう過ごされましたか?私は、マスク作りにハマってしまい、
テレビを見ながら、ただただひたすら、ハンカチやTシャツを活用しマスクを作り続けました。
そして、そのテレビでハマってしまったのが、再放送された「JIN-仁」です。
「JIN」は、10年ぐらい前に放送され、当時、国内外の賞を総なめにした高視聴率番組です。

物語は、脳外科医の主人公・南方仁(みなかたじん)が、幕末の江戸にタイムスリップ、
満足な医療器具もなく、電気も消毒薬も抗生物質もない状況で人々の命を救う中、坂本龍馬や勝海舟等、
幕末の英雄と知り合い、歴史の渦の中に巻き込まれていく・・。という壮大なドラマです。
主人公・仁は、この時代では不治の病であった乳がんや盲腸の手術をしたり、
ペニシリンを作って梅毒患者を救ったり、現代医学の知識と技術を駆使し、江戸の街に光を与えました。
中でも印象的だったのは、流行病コロリ(コレラ)が発生し民衆はパニックに陥った時、
仁は、自らも感染するリスクを負いながらも治療に当たります。手ぬぐいをマスク替わりにして
、焼酎で消毒し、感染を防ぐために患者を隔離する・・と、まさに、現在の私たちが経験している様な状況が、
10年以上も前のドラマで描かれているのです。

そして、ドラマの中で繰り返し出てくる「神は超えられる試練しか与えない」という言葉・・、
プラス志向で、何の根拠もない言葉であるかもしれませんが、胸に突き刺さり、今の私たちに、
勇気と希望を与えてくれる、私たちへの「メッセージ」のように聞こえました。
今、私たちが苦しんでいるコロナウイルスが終息するには、治療薬の確保とワクチンの開発が必須ですが、
それには、まだまだ年月を要するものと思われます。
100年前に未曾有の感染者を出し、世界的大流行となったスペイン風邪(スペインインフルエンザ)は、
日本国内で約39万人が犠牲になったと言われ、終息までには、何と2年半を要したそうです。
コロナ終息の光は、まだまだ見えてきませんが、ウイルスを正しく恐れ、
そして今回学んだいろいろなウイルス対策を粛々と行っていく・・それが私たちに与えられた「越えられる試練」では
ないかと思います。                    (会長 後藤久美子)
08 : 30 : 18 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第385号~かなりの長期戦になりそうです。でも明るい話題もありますよ。 そして、やはり何も解明されずに終わってしまいます。~
2020 / 04 / 24 ( Fri )

 終息の気配が全く見えず、全世界に感染が拡大している「新型コロナウイルス」の感染防止対策の切り札として
「緊急事態宣言」が発令され、大阪府と共に兵庫県も対象地域となりました。
 今までと同じく強制力が無いとは言え、国民の外出自粛の動きが強まり、JR大阪駅界隈も、繁華街ミナミも、
若者の街・渋谷も、そして、三宮駅北側の歓楽街も閑散としていました。
しかし、その一方で、営業を継続しているパチンコ店には、早朝より50人前後が詰め掛け大盛況、新型コロナウイルスが
拡大する前と特に何も変わっていないそうです。
 吉村知事が「2週間後の未来はもう決まっているが、2週間より先の未来は、我々の力で作っていくことが出来る。」
という旨を語っておられましたが、これからの私たち一人一人の心掛けが、行動が、
コロナウイルスとの闘いに大きく左右してくると思われます。小池都知事がいつも言っておられる「スティホーム」・・・、
多くの国民が実行してほしいと思います。

昨年度末から、当会では、コロナウイルスの影響で多くの事業が中止となりましたが、新年度を迎えたこれからも、
例年の様な活動が困難となってくることも充分考えられます。
全国手をつなぐ育成会連合会も同様で、昨年度末に開催の事業は全て中止で、今年度につきましても、
愛媛県で行われる予定であった全国大会をはじめ、各種研修会や総会等、年内の行事は全て中止となってしまいました。
それを踏まえ、近畿・2府4県2政令市の育成会が行っている近畿大会や、リーダー養成研修会も、
今年度は中止にさせていただくことになりました。

新型コロナウイルス感染症の特徴は、厚生労働省の資料を見ますと次のような特性を有していると考えられます。
①全ての人が抗体を得ておらず、ウイルスが体内に入ると確実に感染する。
②現時点ではワクチンはなく、基本的には全員が感染しないと免疫を獲得できない。
③感染ピークが複数回もたらされるか、断続的に感染流行する可能性が高い。
④無症状者からも感染リスクがある。⑤高齢者や基礎疾患のある者(障害者を含む)に重症化リスクがある。
⑥「3密」状態における感染可能性が高い。等ですが、
「保護者の高齢化」や、「本人の重度化・高齢化」が深刻な課題となっている当会では、
感染すれば重症化の可能性が高くなるやもしれません。何よりも命が最優先です。
各支部におかれましては、行事の開催等、無理をなさらないようにくれぐれもよろしくお願いいたします。

コロナウイルスの感染拡大で、先の見えない重苦しい状況がここ数か月続き、気持ちも滅入ってしまいそうになりますが、
大変明るい、嬉しい話題もありますので、ご報告いたします。
数年前、社会福祉法人格を返上した「全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)」は、
しばらくの間、法人格の無い状態での活動を余儀なくされておりました。
しかし、様々な問題も解決し、昨年度より「一般社団法人」設立に向けての準備を進めておりましたが、
ようやく本年4月1日に、設立登記の申請を無事終了することが出来ました。
更には同じく4月1日より、各種研修会において、会員の皆様にはお馴染みの又村あおい氏を、
「常務理事兼事務局長」という役職で全育連の東京事務所にお迎えすることになり、全育連は名実ともに、
新しい第一歩を踏み出しました。
 就任された又村さんに、私は電話で、「せっかく来ていただいたのに、こんな状態(コロナウイルスの感染拡大)に
なってしまい本当に悔しい」という旨を話しましたが、彼は、「普通なら、この時期はとても忙しくて大変だと思う。
でも今は時間があるので、きちんと色々な準備が出来る」と、正に「ピンチをチャンスに変える」という発想で、
「さすが又村さん」と感服しました。
 又村さんという強力な助っ人が加わり、新しく歩み始めた全育連ですが、コロナ収束後のこれからの活動が大いに楽しみです。
また、我々神戸の育成会も、又村さんの力をお借りし、今まで以上に活発に活動していきたいと強く思いました。

 活動は休止状態ではありますが、いろいろな情報は、これからも本誌を通じて出来るだけ皆様にお届けしたいと思います。
今年度もどうかよろしくお願いいたします。
次の話題です。連日、「新型コロナウイルス」の報道で埋め尽くされている新聞誌上も、この日ばかりは勝手が違いました。
そう、3月16日、「津久井やまゆり園」殺傷事件の被告に対して判決が言い渡されたのです。
判決は求刑通り「死刑」でした。そして、その判決を不服とした弁護人の控訴(判決が出た地方裁判所から、
改めて高等裁判所での審議の訴え)を、予想通り、被告は、自ら取り下げました。
これにより、この裁判は、二審三審(高裁・最高裁)で争われることもなく、被告の「死刑」は確定しました。

裁判では、被告の責任能力の有無が最大の争点となり、多くの人が一番知りたかった「意思疎通の出来ない障害者は
不幸を生むから要らない」という被告の差別的な考えが、いつ、どのようにして形成されたのか、
そして、その差別的な考えが、何故、あの様な残虐な惨事を引き起こすことにまでつながっていったのか、
法廷では、その動機が解明されることはありませんでした。
やまゆり園事件後、ネット上には、「little(リトル)植松」とも言うべく、被告の考えに賛同する様な多くの意見がありました。
被告が犯行に至った経緯や原因、そして、その背景等、事件を巡る様々な真実が解明されないと、
再発防止にはつながりません。
そして、何より一番に危機感を持ったのは、死刑判決を不服とした弁護人の控訴を被告自身が取り下げ、
被告の死刑が確定したという報道がなされるや否や、ネット上では、「彼がやったことは許されないが、潔くて立派」、
「自らの死をかけ、あそこまでやれるのは凄い」と、あたかも被告を肯定する様な言葉で溢れていました。このままでは、
悲惨な事件は忘れ去られ、一般の人々の中には「やまゆり園」「植松」というWordしか残らないのではないかと
恐怖すら感じます。
今月号は、コロナ関連の話題が多くなり、この事件に関して、充分に話すことが出来なかったので、
また後日改めて話したいと思います。                        (会長 後藤久美子)
13 : 20 : 01 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第384号~惨たらしい事件の全貌が明らかになりました。しかし、核心部分は不明です~
2020 / 03 / 19 ( Thu )

 先月号の「ひとりごと」で、「新型コロナウイルス」について、色々書きましたが、まさか、これほどまでに感染が
拡大するとは予想だにしませんでした。神戸でも感染者が少しづつ増えてきましたが、ライブハウス関連の感染は、
まだまだ拡大するのではないかと危惧されます。
例年なら、この時期(3月初旬)は東京をはじめ、あちこちで研修会や会議や行事が目白押しで、
超多忙な毎日を送っているのですが、次々に中止となり、今月号は珍しく、余裕を持っての執筆となっております。
しかし、どんなに忙しくとも、日頃の平穏な生活が一番です。一刻も早い終息を願い、手洗い・うがいの徹底に
努めたいと思います。

 さて、新型コロナウイルスの集団感染が確認された「ダイヤモンドプリンセス号」が停泊している横浜港近くの公園に、
横浜地裁で行われる裁判の傍聴希望者が連日詰め掛けました。傍聴席を求めて集まったのは、
何と延べ8000人にも達したそうです。2016年7月26日、相模原市の知的障害者支援施設「津久井やまゆり園」で
入所者19人を殺害し、26人に重軽傷を負わせたとして、殺人罪などに問われた元職員である被告の裁判員裁判が
始まったのです。

今月号と来月号は、この裁判について、また事件を振り返ってお話ししたいと思います。
1月6日、初公判の法廷で、被告は「皆様に深くお詫びします。」と述べた後、右手小指を噛むような仕草をし、
複数の刑務官に取り押さえられました。被告は、退廷を命じられましたが、法廷で小指を噛み切ろうとしたそうです。
被告いわく、「言葉だけの謝罪では納得できず、一番良い方法だと思った」とのことで、当日は未遂で終わりましたが、
何と翌日には実行したそうです。そのため、それ以降は、いつもミトンの手袋をさせられていたとか・・。
謝罪とは受け取れない、何とも意味不明の被告の言動で幕開けした裁判は、2月19日の結審まで、
16回、43日間にわたって行われました。

法廷では、知人らの証言や、供述調書の朗読が述べられ、被告の変貌ぶりや犯行に至るまでの言動が明らかになりました。
小学生時代の被告は、陽気で明るい性格だったそうですが、しかし、その当時から「障害者はいらない」という
内容の作文を書いたり、友人にそういった話をしたことがあるそうです。
中学時代は、喫煙に飲酒に万引き、都内の私立高校に進学後は停学になったこともあったそうです。そして大学に入ると、入れ墨、大麻、脱法ドラッグといった逸脱行為をするようになり、また、美容整形を繰り返し行っていたそうです。
2012年、津久井やまゆり園で働き始めた当初は、「入所者はかわいい、今の仕事は天職」と、
友人に言っていたそうですが、法廷でその質問をされると「仕事をやり易くするための方便」と述べました。
実際、事件を起こす1年前頃には、「意思疎通のとれない障害者は生きている資格がない」と多くの友人や同僚に
語っていたそうです。

この事件で一番辛くて残酷な犯行現場の状況については、その夜、「やまゆり園」で勤務していた職員の調書で
明らかにされました。
午前2時過ぎ、被告に結束バンドで拘束された女子職員は、利用者の女性が就寝中の部屋に連れて行かれ、
「こいつは話せるか?」と聞かれたそうです。ダウン症の女性で、話す事が困難なため、「しゃべれない」と答えると、
被告は、その女性の首付近を3回刺したそうです。
「しゃべれない人を狙っている」と気付いた職員は、被告に聞かれる度に、「しゃべれます」と答え続けたそうですが、
知っている入所者だったのか、顔を見るや否や「こいつ、しゃべれないじゃん」と言って次々刺していったそうです。
女性職員は「みんなしゃべれます」と、泣き叫びながら訴え、そして「心があるんだよ」と叫んで、
被告の行動を止めさせようとしたそうです。
彼女は、「被害にあった利用者に申し訳なくて、自分を責める日々が続いている」と語ったそうですが、
その悪夢の様な光景は、彼女の脳裏から消えることなく、これからもずっと苦しみ続けるのではないかと思います。
あまりにも悲し過ぎます。

 また、被告は、面識のあった男性職員を手すりに縛り付けた後、「あいつ、どこにいる?
『わーっ』と言って怒る奴、電車持ってる奴」と、入所者の特徴を挙げ、質問したそうです。
事業所の中を見渡せば、「パニックになり『わーっ』と叫んでいる」、「電車のおもちゃが好きで手放せない」、
A君やB君はどこにでもいます。そんなどこにでもいる彼らもまた標的にされたのです。背筋が凍り付くほどゾッとしました。
そして、バスが大好きで、バスの玩具をたくさん持っている我が子と重なってしまい、涙があふれそうにもなりました。
午前3時過ぎに被告は、地元の警察署に出頭しているそうですので、わずか1時間ほどの間に、就寝中の入所者を、
「痛い」も「やめて」も言えず、抵抗できない入所者の首や腹を刺し、そのうち19人もの尊い命を奪ったのです。
まさに地獄です。
この裁判は、市民から選ばれた裁判員裁判で行われ、3月16日に判決が言い渡される予定です。
被告の責任能力の有無が裁判の争点で、検察側は死刑を求刑、それに対して、弁護側は大麻精神病によるもので
無罪を主張、この機関紙が皆様のお手元に届く頃には結果が判明していると思いますが、来月号でも引き続き、
この事件について話したいと思います。

 最後に・・・。最終意見陳述で、被告は、どんな判決であっても控訴しないと述べたそうです。
つまり、「死刑」であってもそれに従うということです。法廷に立った犠牲者遺族や被害者家族は口をそろえて
「極刑を」と訴えました。大方の予想も「死刑」で、それは当然のことかもしれません。
しかし裁判では、障害当事者や家族・関係者が一番知りたかった犯行の理由や、そこに至る経緯や背景、
たとえば彼の生い立ちであったり、家庭環境や育ち方、そして、「やまゆり園」で、何を見て何を思い、
障害者の大量虐殺に至ったのか、肝心なところは何も解明されていません。
このままでは、その核心部分が闇に葬られ、何も対応出来ずに終わってしまいます。
彼が死刑になろうとも、決して本当の意味でのTHE ENDではないのです。 (会長 後藤久美子)
11 : 28 : 28 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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