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第291号 これからの(株)いくせい
2012 / 01 / 28 ( Sat )
            株式会社いくせい
                   専務取締役  藤井良三


 皆様、健やかに新しい年をお迎えになったこととお慶び申し上げます。

 昨年三月の大震災に遭われた方々の心が癒され、そして一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
 平成二三年八月の株主総会にて承認いただき、(株)いくせいにお世話になっています。思い返せば、昭和六二年六月に会社設立、翌年の四月から市内四事業所の清掃業務を受託、それまでの福祉社員が六名から一気に五五名に増えましたが、そこに至るまでの内・外における大激論を記憶しています。

 現在、福祉就労社員一八九名が一三事業所で働き、四三名の支援社員がその支援に当たるまでになりました。ここまでに至ったのは神戸市からの全面的な事業委託と厳寒・猛暑も厭わない福祉社員の働き、ご家族の支え、そして支援社員の指導・支援等々の賜物です。

 しかし、昨今、保護者はもとより福祉社員自身の高齢化が進んできました。それにともなって体力及び作業能力の低下、生活環境の急変などにより現在の仕事を続けることができなくなることも考えられます。一方で当然のことですが、それぞれの事業所から請けた仕事は仕様どおりにやり遂げなければなりません。

 (株)いくせいは、いくつかの課題に直面しています。一つには、支援社員の役割です。支援社員は仕事上の指導だけでなく、今後は地域生活の支援とそのための環境整備も必要になってきます、それには福祉社員一人ひとりへの支援計画を立てなければなりません。障害者自立支援法による「個別支援計画」の導入を図ります。

 さらに、さまざまな理由で今の仕事を続けられなくなった人や定年でいくせいを退職する人たちへ次の活動の場を提供することです。そのためにも知的障害者の人たちの働く場と機会をいくせい独自で開拓する必要があります。すでにいくつかの仕事をいただきましたが、それを通じていくせいにまかせれば大丈夫という信頼を得なければなりません。

 会社設立満二五年の節目を迎えるにあたって、(株)いくせいがさまざまな関係機関や多くの人たちの支えと援助によってここまで来たことを全社員が今一度覚え、更なる飛躍へとつなげていきます。
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