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第311号 いっしょに進んでいこう!
2013 / 11 / 28 ( Thu )
               神戸市社会福祉協議会 
                      常務理事   中川 徳一郎


神戸市社会福祉協議会は、平成二三年度から障害者スポーツ事業を実施、障害者の社会参加や健やかな暮らしを応援しています。
私はこの四月に神戸市社会福祉協議会の常務理事に就任し、ふれあい工房のイベントやさまざまな障害者スポーツ大会を通じて、多くの障害者のみなさんや保護者の方々に出会い、仕事やスポーツに全力で挑み、いきいきと活動する障害のある方や温かく見守るご家族の姿に触れることができました。

「それぞれのメダル―きっと花開く」
 十月十二日から三日間、東京で開催された全国障害者スポーツ大会に神戸市手をつなぐ育成会の後藤会長らとともに選手団と同行しました。

 国内最大の障害者スポーツ大会で全国から選ばれた代表選手達と競うのですから、その重圧は大変なものでしょう。しかし、神戸市選手団は持てる力を出し切って、金メダル十五個という輝かしい成績を残しました。
 悔し涙にくれる選手もいました。初戦で敗れたフットベースボールの選手は、帰りの新幹線で「今度は勝つ!」とお互いに励ましあっていたそうです。
しかし、悔しいと思うのは一生懸命に練習してきたから。私はすべての選手にメダルを贈りたい気持ちでいっぱいになりました。

誰もが可能性を持っています。スポーツは、自分が頑張ったら何かできるようになるということを理屈ではなく、感動とともに教えてくれます。
知的障害者はゆっくりと、
しかし、しっかりと成長します。その成長の過程で、ぜひこの感動に出会ってほしいのです。


「住んでいるまちでスポーツに出会う」
社協では、市民福祉スポーツセンターの教室や競技会だけでなく、身近なところでスポーツと出会えるように、地域巡回型の障害者スポーツ教室「とんで!はずんで!楽しいスポーツ」を市内の学校などで実施しています。
しかし、巡回型には限界があります。

障害のある方の場合、学校は近所とは限りませんから、早くから地域のなかで過ごす機会が少なくなってしまうことがないでしょうか。

やはり、休みの日には、家の近くで家族とともに、近所の人に誘われて、一緒に心と体を動かす機会がある、そんな環境が必要ではないかと思います。

そこで、今年度下半期に、神戸市とともに、障害のある人が気軽にスポーツを体験し、地域の皆さんと出会う場づくりを、地域が主体となって取り組んでもらえるよう、「地域型障害者スポーツ」のしくみづくりに取り組んでいます。

「いっしょに進んでいきましょう」
地域福祉の推進は社協の使命です。障害のある方の心と体の健やかな暮らしを地域で支える、そんな地域社会の実現に、育成会の皆さんと一緒に、いや、背中を押していただいて、一歩一歩進んでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。
木枯らしが吹き始めました。育成会の皆様におかれましては、風邪などひかれませんよう、ご自愛ください。

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