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第312号 「夢」
2013 / 12 / 26 ( Thu )
 
           株式会社 いくせい
                取締役専務   中西 光政

 ㈱いくせいは創立二六年目を迎えています。この間の社会環境の変化を踏まえ、社員がそれぞれプロジェクトをつくり、新しい時代に向けた事業について夜まで検討を重ねています。
 
既に農業への進出を進めています。西区伊川谷小寺の農地に、タマネギ、イチゴ、ホウレンソウ、そらまめなどの野菜を植えています。高齢になって体力の落ちてきた社員も、農業分野でなら働き続けられる人もいると思います。

収穫した作物の販売方法も研究しています。手をつなぐ育成会のネットワークを活かした販売やショップとの契約による直売の案が出ています。また、イチゴ狩り・いも堀りなど児童施設等との契約栽培も可能性があります。農業にとっては収穫は喜びです。収穫の時には、楽しい収穫祭をしたいと話し合っています。農業を続けていくためには、単に農作業だけではなく、地域の人たちと触れ合い地域に貢献できる活動も忘れてはならないことです。
 
 ただ、収益面では野菜作りだけではさほど期待できません。そのため野菜加工を考えています。作った野菜を加工することで、障害者の仕事も確保できます。付加価値も高まり賞味期限も延びるため、収益性が期待できます。そらまめの醬油煮、イチゴジャム、切り干し大根、ドレッシング、大根の甘酢漬け、漬け物等が候補に挙がっています。

 本社近くの漬物やさんを借り受けて、弁当事業にも乗り出します。わが社だけでも二五〇人の社員が毎日弁当を食べており、関係者の弁当をつくるだけでも障害者の雇用が生まれます。健康が気に配慮したヘルシーな弁当も作りますので期待していてください。社員の中に経験のある調理師もいますし、神戸女子大とのコラボレーションも検討しています。既に営業しているキュートも、コミュニティカフェとして支援していきます。

 将来的には、六次産業化を目指せたらいいなあとみんなで話し合っています。例えば、農地と古民家を借り上げ、農作業に加え、納屋を活用した食品加工、野菜カフェ、空き部屋を活用した体験宿泊施設も考えられます。このことが地域の活性化にもつながります。
とにかく、新しい分野ではいくせいは後発組です。先行事例を学びながら、地道に取り組み、確実に成果をあげていくこが大事です。いくせいだけではできることは限られています。自分の利益だけでなくみんなが力を結集すれば不可能ではないと思います。

就労支援と共生をめざして、今後も新しい分野を開拓していきます。
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20 : 13 : 33 | 「いくせい巻頭言」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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