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第313号 新しい友生支援学校のスタート
2014 / 01 / 22 ( Wed )
            
                      神戸市立友生支援学校 
                              校長 髙田 雅光

 本校は平成二十五年四月に東灘区から兵庫区に新築移転いたしました。それまで肢体不自由教育及び訪問病弱教育の特別支援学校として歩んできましたが、新築移転を期に、知的障害教育部門を新設いたしました。

本校は東灘区住吉の地に昭和三十一年に友生小学校としてスタートし、翌年の昭和三十二年九月に友生養護学校として誕生して以来、長く神戸市の肢体不自由教育を担ってきました。しかし、校舎は老朽化し、耐震補強の必要もあり、兵庫区夢野町に移転建替えすることになりました。そして、知的障害部門を設置し、複数障害に対応する特別支援学校として、新たなスタートを切りました。名称も「友生支援学校」に変更しました。また、住吉の校舎の一部を使い、「住吉分校」として再出発いたしました。

 本校の校舎は六階建てで、全館空調設備が有り、肢体部門の教室は床暖房になっています。また、プールは温水でプールサイドも床暖房で、プール内にお風呂も完備しています。最上階の屋上には全面芝のグランドがあります。
こうした最新設備を備えたとても快適な校舎に生まれ変わりましたが、何より複数障害に対応の学校に生まれ変わったことがとても大きなことと捉えています。障害の種別で子供たちを捉えるのではなく、その子供たちのニーズで捉えていくことが求められていると感じています。勿論今まで培ってきた障害種別の専門性を大切にしながらも、子供たちのニーズに応じた教育課程を提供していくことが大切です。


 本校の知的障害部門はまだ一年目で手探りの状態です。高等部の生徒はまだ一年生しかいません。高等部では生徒たちの将来目指す課題別にクラスを編成しています。その一つに就労を目指したクラスがあります。有効な就労支援の在り方を目指して、ビルメンテナンスの作業と喫茶室の営業に取り組んでいます。

両方とも企業の方の指導を得て、本格的なものになるようにしていいます。喫茶室は一階に昨年十一月五日にオープンしました。学校の近所の方々を中心に初日は九十名ものお客さんでいっぱいになりました。生徒たちも指導している先生方も嬉しい忙しさに驚いた開店となりました。

本校はまだスタート位置に立ったばかりで課題も多くあります。学校行事一つにしても、どれもが初めての取組となり、毎回手探りの状況です。しかし、多くの課題があっても、希望に満ちた特別支援学校でありたいと願っています。

 
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