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第395号~4/1より名称が変わります。そて怒りを通り越して呆れてしまいました~
2021 / 02 / 22 ( Mon )

まず始めに、名称の変更について、神戸市からの大事なお知らせです。
令和3年4月1日より、多くの皆さんが身近な存在として日頃利用されている「障害者地域生活支援センター」が、
「障害者相談支援センター」に、また、平成30年度から各区に設置されている
(令和3年2月に長田区に設置され全区設置完了)
「障害者支援センター」が、「障害者地域生活支援拠点」に名称変更されます。
「障害者地域生活支援センター」とは、平成18年に開設され、現在市内各区に1~3か所、計19カ所設置され、
障害者が住み慣れた地域で安心に暮らすことができるよう地域で生活するために必要なサービスの情報提供や、
日常の悩み(家族、仕事、住まい、経済的問題等)の相談等、多岐にわたる支援が行われ、
地域の中での身近な相談窓口として機能しています。

一方、「障害者支援センター」は、国が打ち出す「地域生活支援拠点」構想のもと、西区の「にし障害者支援センター」を皮切りに、市内9区に設置されました。
「地域生活支援拠点」とは、障害者の重度化・高齢化や「親なきあと」を見据えた、障害者の地域生活を支援するために国が打ち出した施策で、主な機能としては、相談、緊急時の受入・対応、体験の機会・場、専門的人材の確保・養成、地域の体制づくり等で、地域の実情に応じた創意工夫のもとで整備することとなっております。したがって、各区に設置された「障害者支援センター」(地域生活支援拠点)には、「相談支援」や「短期入所」「日中活動の場」が整備され、加えて、他の自治体では行っていない「見守り支援事業」も実施されています。
「障害者地域生活支援センター」に、「障害者支援センター」と、名称が類似し役割の違いが分かり辛い、
また、実際に相談に行くのはどこに行けば良いのか分からない等の課題に対応するため、それぞれの施設の目的・機能に応じた分かり易い名称に4月1日より変更となります。
変更後の一覧表を6~7ページに掲載しておりますので、ご覧下さい。

簡単な覚え方としては、介護者の不在等による緊急受け入れや見守り支援を行うのは、「○○区地域生活支援拠点」(旧:障害者支援センター)で、障害者のための総合相談窓口が「○○障害者相談支援センター」(旧:障害者地域生活支援センター)です。慣れるまで戸惑うかもしれませんが、是非覚えて活用して下さい。
次は、全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)からの情報です。
全育連では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「緊急事態宣言」再発令を受け、全国の育成会から寄せられた様々な不安の声を集約し暮らしに密着した事項について、1月21日、厚生労働省に緊急要望を提出しました。(8~10ページに掲載)コロナ関連としては、第2弾の要望となりますが、第1弾の要望については実現されたものも多々ありました。全育連では、今後も必要に応じて関係機関への働きかけを行うそうですので、何かあればお知らせ下さい。
次です。公人であるにも関わらず、人間性を疑う二つの出来事がありました。

まず一つ目は、特別支援学校に勤務する60歳代女性教員が、昨年10月頃よりSNS上で、障害者を差別する投稿をしていたそうです。投稿は県教委の指導で削除され、彼女の処分を検討しているとのことです。
投稿は、「障害者や犯罪者が子供でいたら、いない方がまし」や、「労災にならないように気をつけます。いきなり強くつかんだり、殴ったりする障害のある人」という内容で、彼女は、「個人的な日記の様なもので誰でも読めるという認識はなかった」と弁明してるそうですが、アカウントをわざわざ開設し、投稿していた人が言う言葉ではないと思われますし、何より、障害者を支援する立場にあり、また、その行為により収入を得ている教員が「障害者はいない方がまし」と考えること自体に矛盾があり、支援学校の教員としての資質に欠けると言わざるを得ません。どんな処分が下されたのか不明ですが、職場に戻っても、この考えは多分変わらないと思います。

二つ目です。先月末、佐賀県内の20市町長が意見交換する公の会議の席上で、二人の市長が発達障害者への差別とも捉えられる様な発言をし、ネットが炎上しました。
発端は、発達障害の疑いのある小学生が、10年前と比べ3倍以上増加したという話題です。
支援に関わる財源不足を懸念したA市長は、「少子高齢化なのに高齢者を支える側に回れない子供たちが増えていく実態をどうするのか心配だ」と述べ、更に、B市長は、「発達障害が原因究明され、解決の糸口が見つかれば一生幸せに暮らせるんではないか」と語ったそうです。
またB市長は、出産直後に母親が子供を抱いたり、完全母乳の導入後から発達障害が増えたとする元産婦人科・開業医の講演資料を紹介した上で、「後天的に原因があって発達障害を招いているなら、防いでやるのが大人の責任」と話したそうです。
これらの発言が問題視され、両市長は幾つかのマスコミから取材を受けましたが、「就労や対人関係が難しいと言いたかった。差別や蔑視でない」等の回答で発言の撤回はないそうです。
自閉症であっても就労している人は幾らでもいますし、また、就労が難しいというのであれば、行政として、その現状を改善し、働きやすい環境整備、就労支援に取り組むことが求められます。そして、何より私が一番疑問に感じるのは、「発達障害者は不幸である」という考え方です。
本人が幸せか不幸せか、それは、他人が決めることなのでしょうか?それを決めるのは、あくまで、本人であり、家族です。
見ず知らずの他人が、決して口に出すことではなく、失礼極まりないと思います。「障害のあること」が不幸ではなく、
むしろ、こんな当たり前のことが分からない首長さんのいる自治体に住んでいることの方が、ずっと不幸であると私は思います。

最後に、この度私は光栄にも、令和2年度神戸市社会福祉大会市長表彰を授与しました。微力ではありますが受賞に恥じないよう、今後も自分なりに頑張りたいと思います。そして、こんな素晴らしい賞が頂けたのも、障害のある息子のお蔭です。
息子は私に、何にも変え難い沢山の素晴らしい出会いを与えてくれました。「やまゆり園事件」の植松死刑囚は、「障害者の親は不幸」と言っていましたが、私は決して不幸ではありません。そして、口うるさくて怒りんぼの母ではありますが、多分息子も、自分が不幸だとは思っていないと信じています。
親なき後、たった一人で生きていかなければならない息子が、そして多くの障害者が、不幸だと思わないような社会に一歩でも近づけるためには、やらなければならないことは山積みです。出来る事から共に始めましょう。
ご支援の程どうかお願いいたします。  (会長 後藤久美子)
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