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第409号~福祉パスの更新申請書がまもなく送付されます。手続きをお忘れなく! そして全国手をつなぐ育成会連合会の役割についてandウクライナに向けて~
2022 / 04 / 19 ( Tue )
 令和4年度が始まりました。今年度も、皆様に色々な情報、そして、私の率直な想いをお届けしたいと思います、
今年度も引き続き、「ひとりごと」、どうぞよろしくお願いいたします。

 最初の話題は、障害のある本人達が、日頃お世話になっている、無くてはならない「福祉パス」の更新のお知らせからです。
 昨年の本誌8月号でもお伝えしましたが、今年度、福祉パスICカードの有効期限の10年を迎える方が大勢おられることと思います。(有効期限については福祉パスの表面下部に印字されていますので、ご確認をお願いします)
 福祉パスを引き続き使用するためには更新が必要で、有効期限が令和4年12月末の方には、5月頃、ご自宅に申請書が届きます。送付されてきた申請書に必要事項を記入し、必ず、締め切り(9月下旬)までに提出して下さい。新しい福祉パスは、12月中旬頃に送付されるそうです。詳しくは、本誌5ページをご覧ください。更新申請書が入っている封筒が記載されていますが、この封筒はピンクで、「重要書類在中」と表側に大きく書かれています。この封筒がご自宅に届きましたら、速やかに更新手続きを行って下さい。

続いて、6ページに、今年度・令和4年度の神戸市福祉局の予算について掲載しています。
そして例年通り、本年夏頃に、次年度・令和5年度の神戸市予算編成に向け、当会より要望書を提出いたしますので、会員の皆さんには要望をお寄せいただきたいと思います。要望事項は、巻末に添付している別紙にお書きになり、郵送かファックスでの提出をお願いいたします。

 次です。全国手をつなぐ育成会連合会が国等に提出した2種の要望書、および声明文を10ページから掲載しています。
まず一つ目の要望書は、令和4年3月15日付けで厚労省障害保健福祉部長宛に提出の「新型コロナウイルス感染症の変異株急拡大に伴う緊急要望」で、特に放課後等ディサービスにおける柔軟な対応を求めるものです。二つ目は、令和4年3月18日付けで、厚生労働大臣宛に提出の「旧優性保護法による強制不妊手術大阪高裁・東京高裁の判決受け入れと早期の被害者救済を求める要望書」で、旧優性保護法による、強制不妊手術の大阪高裁判決に対する上告を取り下げることと、東京高裁の判決に対して、上告を行わないことを強く求めるものです。

この様に、全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)では、種々の国への提言と共に要望活動を行っており、実現したケースも多々あります。例えば最近では、新型コロナウイルス関連の緊急要望を複数回提出、特にワクチン接種については、昨年2月、障害者団体の中で最も早く要望を提出し、接種に向け、積極的な働きかけを展開しました。結果、3月には、知的障害者は基礎疾患を有するとして、高齢者の次にワクチンの優先接種ができる扱いが実現したのです。
また、知的障害者の権利擁護を具現化し、暮らしぶりを向上させるためには、積極的に、国の施策推進へ関与する必要がありますが、全育連では久保会長を中心に、副会長や専務・常務理事が、国の審議会等の構成員となり、会員からの意見を集約した声を中央(国)に届けています。

全育連が参画する審議会は、国内の障害者関連施策全般に関する総合的審議機関である「障害者政策委員会」や、「社会保障審議会障害者部会」をはじめ、成年後見関連や障害者雇用関連、バリアフリー関連、特別支援教育関連等、内閣府・厚労省・国交省等が所管の多くの会議に委員として参画しております。

そんな全育連の活動資金はどこから来ていると思いますか?それは、47都道府県と8政令市で構成される55の育成会が納める分担金いわゆる会費と、全育連が発行の機関紙「手をつなぐ」の購読料、更には、全育連が発行する書籍(次回に紹介します)の販売や、全育連が団体契約することで割安な保険料となっている各種保険事業です。しかし、この「手をつなぐ」の売り上げが全国的な会員減少に伴い、右肩下がりで収入減の状態が、ここ数年続いております。

親なきあと、障害のある本人たちが当たり前に暮らしていくために、私達・神戸市手をつなぐ育成会は活動を続けておりますが、その大元である全育連の活動が弱小・衰退することになれば、障害のある本人たちの未来は一体どうなってしまうのでしょうか。全育連の活動を安定継続させ、そして今まで以上に活性化させるためには、収入減に歯止めをかけ増加に転じることが重要です。そのため、私たちに出来る一番の近道は、機関誌「手をつなぐ」を購読することです。
「手をつなぐ」では、テーマに沿った特集が組まれていますが、そのテーマを様々な角度から捉え、多岐にわたった内容で掲載されています。昨年度は、成年後見制度や高齢化等、私達が気になる身近な問題が取り上げられていました。その他、「今月の問題」では、タイムリーな話題が丁寧に分かり易く解説され、障害福祉の現況・流れを知ることが出来ます。毎月皆さんに読んでいただいている、この「ひとりごと」も、実は「手をつなぐ」を参考にしていることもあります。「手をつなぐ」の購読料は、年間¥3900で、ご自宅等に直接配送の場合は、¥4100となります。会員さんは、もちろん、この機関紙をお読み下さっている全ての方に、是非お読みいただきたいと思います。どんなものか見てみたいという方は、昨年度の冊子がありますので、事務局までお電話下されば送付させていただきます。ご検討のほどよろしくお願いします。

最後に、全育連は、「ウクライナにおける障害者の安全確保と即時戦闘停止を求める声明」を発出しました。13ページに掲載しています。この声明は、育成会の世界組織である「インクルージョン・インターナショナル」を通じて、世界に向けても発信されます。
ロシアによる武力侵攻が続くウクライナでは、多くの人々が命を落とし目も覆いたくなる様な惨劇が連日報道されております。この戦争が始まった当初から気がかりなのは、知的障害のある本人たち、そしてその家族の安否です。ロシア軍の爆撃が始まった頃、多くの人々が爆撃を逃れるため、学校や教会、地下鉄等に避難していました。しかし、障害のある本人たちは、障害特性ゆえに、その様な避難場所には行けない人も大勢います。では何処にいるんだろう、たくさんの方が国外へ避難していますが、彼らにとって、すし詰め状態での交通機関での移動は困難です。もしかしてロシア軍の爆撃にあい、家族を失い一人取り残され、路頭に迷っているのではないだろうか、ロシア軍に銃撃・拷問されていないだろうか、そんな光景が次々に頭をよぎり心が痛みます。そして、ウクライナの悲惨な状況を見るにつれ、コロナ禍とは言え、私達が送っている「当たり前の日常」を、「平和」であることの「ありがたさ」を、ひしひしと感じます。どうか無事でいて下さい。そして一刻も早い戦闘停止をただただ祈るばかりです。
                                                       (会長 後藤久美子)
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