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第340号 親子の高齢化問題を考える
2016 / 07 / 25 ( Mon )
           特定非営利活動法人 神戸ライフ・ケアー協会
                                  神谷 良子
            
         


 高齢者の相談に応じていると、「これまで障がいのある子どもの世話をしてきたが、自分も年老いて体が不自由になった」というような内容が増えてきました。その中では、自分のことよりも子どもさんの将来に対する不安の方が大きく語られます。制度面からみれば高齢者には介護保険制度、障がいの方には障害福祉サービスでの対応を検討していくことになります。このように一つの家族に複数の制度サービスが入ることになりますが、まだまだ上手く連携されているとは言い難い現状があります。

私は、「見守りTAI」の支援・協力委員会に参加させていただいています。熱心に活動されている報告を聞きながら感じることは、障がいや高齢分野の制度の縦割りと、その中での双方の連携のあり方です。例えば訪問介護という名称でも、介護保険と障害福祉サービスの訪問介護があり、高齢のお母さんには介護保険から、50代の息子さんには障害福祉からの利用になります。それぞれ、出来る事や出来ない事、サービス内容や費用、相談窓口やルールなど「支援の枠組み」に違いがあるのが現状です。

 高齢者の場合、地域の中には公的な総合相談窓口として「地域包括支援センター」(神戸市愛称:あんしんすこやかセンター)が中学校区に1カ所程度の割合で設置されています。そこには、社会福祉士や保健師・看護師、主任ケアマネジャー、地域支え合い推進員の専門職種が配置され、住民からの相談に応じています。
相談内容には、介護だけでなく経済問題や権利擁護に関する事、医療のことなど生活全般にわたります。また、これまでどこにも相談をされてこなかった障がい者の家族も来られます。地域見守り活動にも力を入れており、民生委員さんや地域の方とも連携しながら一人暮らしの方や高齢夫婦世帯の方など見守っています。
中には認知症の父親を障がい児を抱えたお嫁さんがお世話をされているケースもありチームの一員として家族全体をさりげなく見守る場合もあります。児童や障がいの場合もそれぞれの専門機関と連携して対応していきます。
どの年代でも何かあれば早めに相談することで悩みや心配事の解決につながります。親子が高齢化を迎えたとき、制度に合わせて生活していくのではなく、誰もが豊かで自分らしい生活が送れるように使いやすい制度であってほしいと願っています。
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