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第341号~「住まいの場」建設に向けての想い~
2016 / 07 / 25 ( Mon )
会 長 の ひ と り ご と

~「住まいの場」建設に向けての想い~
              
 今月号より表紙も一新し、この巻頭言は、私・後藤が担当する事になりました。先月号でもお伝えした通り、肩ひじを張らず、想いのままに日頃考えている事等したためさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて今回は、現在の育成会にとって最大の課題である「親子の高齢化」「本人の重度化高齢化」に対応するための最重点項目である「住まいの場」整備について、お話しさせていただきます。
平成25年に施行された「障害者総合支援法」が成立した際の衆参両院の付帯決議(議員さんからの注文)において、私達は初めて「小規模入所施設」という言葉を耳にしました。当時、「新たに入所施設は造らない」と言われて数年が経過した頃で、入所施設に空きもなく行き場のない知的障害者は、ロングスティで短期入所を利用したり、遠く離れた他府県の施設に入所したり、挙句の果てには精神病院に入院させられたりという様なある種、悲惨な状況でした。
そんな中、小規模とは言え「入所施設」の突然の浮上に私達は驚愕し、こんなチャンスは二度とこない、絶対に実現させなければと言う強い想いが発端となり、私達は「住まいの場」整備に向けて歩み始めました。
しかし昨今の国の動向や、また入所者数は増やさないという大前提(神戸市で増えた数値は他市の施設で削減するという兵庫県との調整が必要)があるため、入所施設建設は困難を伴います。かと言って、よく見かける中軽度の方が中心のグループホームでは、重度化高齢化した本人たちは安心した地域生活を送る事はできません。
けれども、ただ一つ言える事は、24時間365日支援が可能な「入所施設」の機能を伴った、いえ、現存の「入所施設以上」の機能を兼ね備えた住まいの場であれば、グループホームであれ何であれ、名称にこだわる必要はないと思います。

育成会では当初、住まいの場整備に向け、国から示された「地域生活支援拠点」に小規模
入所施設を併設するよう神戸市にお願いに行ったり、また様々な委員会の席上でもその必要
性を強く訴え続けてまいりました。
そんな時、新緑福祉会からしあわせの村内での短期入所事業新設の意向を聞き、私達は、短期入所事業と共に重度化高齢化に対応したグループホーム建設に取り組む決意を固めました。時期については、次回の報酬改定(平成30年)時に、重度高齢化のグループホームに対し、更なる加算が見込まれるため、そのあたりを目途に建設したいと思います。
人数については、20人~30人(ショートスティ含む)の予定です。
 地域生活拠点事業として取り組むことになるか、当会の単独事業とするか、神戸市の検討結果を踏まえ、方向性を決めたいと考えております。

そして、それだけではなく、「とこはの家」の隣接地に知的障害者優先の特養も実現させたいと考えておりますので事業化に向け準備を進めていきたいと思います。
誌面ではとても書き尽くせませんが、この件に関して、只今、古井専務理事が各支部を回って説明会を行っていますので是非お聞き下さい。
今後も進捗状況はお伝えしていきます。
         (会長  後藤久美子)
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