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第357号 ~振り返ってみると・・・昨年と同様、今年もやりきれない気持ちです。~
2017 / 12 / 21 ( Thu )

  毎年、師走の声を聞くと「流行語年間大賞」が発表されますが、今年は「インスタ映え」と共に「忖度」が選ばれたそうです。
森友・加計学園問題で、今年の政界を揺るがす象徴となった「忖度」ですが、聞き慣れない言葉で、読めないし意味も分からないという方が大勢いたのではないかと思います。現に、海外メディアへの会見中に、
「忖度」の適切な訳し方に戸惑い、一時、通訳が止まってしまうというハプニングも発生したそうです。
初めて目にした「忖度」という言葉を調べてみると、「相手が何を求めているのか考える」
「他人の心を推し測る」というのが一般的なのですが、
「何も言われなくても相手のことを思って行動する」という意味も含まれているのです。

これを聞いて、皆さん、「障害者差別解消法」で謳われている「合理的配慮」の理念に相通じるように思いませんか?
「合理的配慮」とは、基本、配慮を求める意思の表明という大前提があってからの対応ですが、
一方で、例え意思の表明がなくとも、配慮が必要なことが明らかであれば、
障害のある人に適切だと思われる配慮を提案するということも含まれているのです。

正に、「合理的配慮」は、「忖度」の同義語や類義語と言っても過言ではないと思いますが、
悲しいかな、法律自体も、ましてや「合理的配慮」という言葉も、まだまだ一般的には浸透していないのが現状です。
現段階において「合理的配慮」は、社会の人々にとって「忖度」と同様に、
「何という意味なの?」の域から脱していませんが、障害のある人もない人も共に生きる「共生社会」の実現に向けて、
この理念を周知していくことが大切であると痛感しました。


 さて年末が近づき、今年を振り返ってみますと、昨年と同様に、本人が巻き込まれた腹立たしくて切なくて、
やるせない事件が相次いで起こりました。
まずは、4月に宇都宮市の知的障害者施設「ビ・ブライト」で、入所者の男性(28)が当時の職員2人に暴行され、
腰の骨を折るなどの重傷を負った事件がありました。
無抵抗で「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣き続ける被害者に対し、2人は何と30分間にもわたって殴る蹴るの暴行を
加えたのです。その光景を思い浮かべると涙があふれます。鬼畜としか言いようがありません。
暴行を加えた職員は、25歳の女性と22歳の男性で、女性の方は、この事件後の同年8月にも、
同じ社会福祉法人運営の他施設において、入所者の57歳の女性に、またしても暴行を加え、全
治20日のけがを負わせたそうで、反省の気持ちは微塵もなく、あきれるばかりです。
一方、男性の方は、施設の入所者でありながら職員を補助する形で働いていたそうで、詳細はわかりませんが、
同じ障害者でありながら、何ともやりきれない気持ちで一杯です。

 そして問題は、これだけに留まらず、施設長や県警OBの職員数名が、証拠隠滅の疑いで逮捕・書類送検されたそう、
組織ぐるみでの隠ぺいが疑われます。
12月1日に宇都宮地方裁判所で開かれた元職員に対する裁判で、検察は、女性には2年6か月、
男性には2年の懲役を求刑したそうです。まもなく判決が言い渡されると思いますが、
施設名の「ビ・ブライト」の意味である「輝く」にはほど遠い運営がなされ、腹立たしい限りです。

 そして、もう一つは、7月、埼玉県上尾市の障害者支援施設「コスモスアース」で、
男性利用者(19)が送迎用のワゴン車内に午前9時頃から約6時間放置され、熱中症で死亡した事件です。
この日、利用者の降車確認は運転手1人が行い、更には、食事時間等、1日に5回も出欠確認があったにも関わらず、
利用者の不在を問題視しない(気づかない)とは、なんというお粗末な運営なのでしょうか。
おまけに、正にこの事故の発生当日、厳密には午後1時半頃に、
同法人の理事長(75)が施設内で女性職員にわいせつな行為をしたそうです。
この事が発覚したのは、熱中症による死亡事故の捜査中に被害女性職員からの訴えがあったからです。
この理事長は、埼玉県の健康福祉部長や大学講師を歴任し、今年4月には叙勲まで受け、
そして事故当時は施設の管理者という立場であったと聞いております。
この事件と死亡事故との関連はないかもしれませんが、何とも嘆かわしい限りです。

 炎天下の灼熱地獄の中で、助けも求められず、苦しみながら、19年という短い生涯を終えた男性のことを思うと
胸がしめつけられます。ちなみに埼玉県議会では、同施設のNPO法人の指定取り消しを決めたそうです。
暗い話が続きましたが、当会のこの1年を振り返りますと、結成60周年の記念式典を実施しました。
そして、悲願であった重度・高齢化対応の住まいの場であるグループホームをしあわせの村内に建設する運びとなりました。
事前に行われた説明会には160名を超す大勢の参加があり、そして84名もの方の応募がありました。
今後、面接や体験等で入所者が決定しますが運営に関しては、社会保障費抑制の中で、平成30年度の報酬改定において、
果たしてどれだけの加算や人員配置があるのか。

 また、社会的な問題となっている人材不足は?と、厳しい状況が予想されます。
それぞれの立場での役割分担があると思いますが、「親あるうちに」親ならではの力を発揮し、来年も進んでいきたいと思います。引き続き、ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。        (会長  後藤 久美子)
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