第359号~キャラバン隊、大盛況でした! そして、大ヒット曲“糸”起用の訳は?~
2018 / 02 / 25 ( Sun )

  例年の冬にはあまり聞き慣れない“数十年に一度の寒波”そして“記録的な大雪”と、今期は、こういった言葉をいったい何度耳にしたことでしょうか。各地で被害が続出し市民生活にも影響を及ぼしているようですが、本誌が皆様のお手元に届く頃には、春の気配が感じられる日々であることを祈りつつ、今月も『ひとりごと』をしたためたいと思います。

 まずは、1月30日(火)開催のキャラバン隊の研修会、無事終了しました。当日は近畿各地からの育成会会員はもちろんですが、神戸市障害福祉・支援
課をはじめ、神戸市社会福祉協議会、障害者地域生活支援センター等の方々も大勢お越しいただき、実に150名を超える参加者が会場を埋め尽くしました。 
今年度、札幌で開催された全国大会の特別分科会でも同じ内容で行われましたが、嬉しいことに、その参加者を遥かに上回るものとなりました。

 今回の研修会は、今までなかった知的障害者の擬似体験活動ということで、斬新で画期的な取組みのため、会内外から注目を浴びましたが、研修会を実施した一番の成果は、近畿各地の会員がキャラバン隊の必要性を認識し、立ち上げに向けて意欲を示してくれたことに尽きると思います。
当日、お越しいただいた全国手をつなぐ育成会連合会の久保会長には、キャラバン隊活動のモデルとなる冊子の作成や、養成講座の開催等、立ち上げに向けての具体的な方策もお願いしました。この活動が、全国手をつなぐ育成会の一大プロジェクトとなる日も、そう遠くはないと思います。当会としては来年度の立ち上げに向けて研修会等を開催し準備を進めたいと思います。親あるうちに1人でも多くの理解者を得るため共に頑張りましょう!ご協力のほどよろしくお願いいたします。なお、当日の報告については4ページから6ページに掲載しておりますので、ぜひお読み下さい。

 年が明けて、大きな行事が続くのですが、この研修会の前の1月27日(土)に松端会長が束ねる神戸市知的障害者施設連盟と共催の「ふれあいステージ」を行いました。19回目を迎える今回は、KSCアロハハワイアンズと神戸龍谷中学校・高等学校吹奏楽部の皆さんにお越しいただきました。

 吹奏楽部の演奏で、中島みゆきさんの大ヒット曲「糸」を聞きましたが、演奏の前に司会をされていた学生が、「糸」の歌詞を朗読し、「この曲は、人と人とのめぐり逢いの歌です」との紹介がありました。
この曲は1992年に発表されましたが、その後、様々なアーティストがカバーし、またCMにも起用され、25年経た今でも、カラオケや結婚式でよく歌われているロングセラーですが、しかし皆さんご存知でしょうか?この大ヒット曲「糸」は1998年に放映された知的障害者への虐待を描いたドラマ「聖者の行進」の主題歌でもあったのです。

 このドラマは、実際に起こった「水戸アカス事件」を基に野島伸二氏が脚本を手がけましたが、暴力・性的虐待の場面がすさまじく、視聴者からは苦情が殺到し、スポンサーが降板する事態にもなったそうです。けれども平均視聴率は20%を超えていたそうですので、社会的にも注目されていたドラマであったことには間違いないと思います。
当初、私もこのドラマを見ていたのですが、余りにも惨たらしい暴力シーンの連続に、恐怖、悲しみ、怒りと様々な感情が押し寄せ、それらの場面が当時17歳の障害のある息子の姿と重なってしまい、見ることは出来ませんでした。
「水戸アカス事件」とは、1995年、茨城県水戸市にある段ボール加工会社の「アカス紙器」で実際に起こった出来事です。

 この会社では、積極的に知的障害者が雇用され、社長は地元では名士として尊敬されていました。しかし、障害者雇用による国からの助成金を受け取りながら賃金を支払わず、詐欺容疑で逮捕されました。そして捜査過程において、長年にわたり、従業員である知的障害者を虐待していたことが発覚したのです。
当時の記事を読むと、角材やバットで全身を殴ったり、角材をはさんだ膝の上に漬物石を置いて長時間座らせるなど、まるで拷問の様な行為が繰り返されていました。食事は満足に与えられず、そして、女性には頻繁に強姦が行われていたそうで、彼らは長きにわたり地獄の様な苦しみを味わっていたのです。
この件に関する捜査は開始されましたが、被害を受けた日時や状況を正確に証言出来る被害者(障害者)は少なく、腹立たしいことに、詐欺以外のほとんどの事件は立証されずに不起訴となってしまったのです。
「あなたは、本当に、障害者を同じ人間として接することができますか」という差別的にも聞こえる「問い」を投げかけた脚本の野島氏ではありますが、彼は、純粋な心を持つ知的障害者を題名の「聖者」になぞらえて、「聖者の行進」というタイトルをつけたそうです。
 そして番組の主題歌として、恋人同士の出会いが謳われていると感じられる「糸」を起用したのは何故なのでしょうか?
「糸」編に「半」と書けば、「絆」になります。「縁」も糸編です。「糸」とは、つながりを現す文字であり、野島氏は人と人との「つながり」の大切さを訴えたかったのかもしれません。(実際は、聞いてみないとわかりませんが・・)
人と人とのつながりが薄れている現代ですが、人々は、やはり、そういったつながりを求め、25年経た今でもこの曲を歌い続けているのではないかと思います。これからカラオケで「糸」を歌う時、悲しい事件があったこと、そして、つながることの大切さを思い出して下さい。   
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