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第366号 ~研修会、勉強になりました。そして・・開いた口がふさがりません。~
2018 / 09 / 22 ( Sat )

              
 先月号の冒頭でも豪雨や猛暑等、異常気象について触れましたが、今度は、僅か10日余りの間に二つの大きな台風が次々に近畿地方を直撃し、またしても、その洗礼を受けてしまいました。台風20号と「今世紀最強」と言われた台風21号です。
 特に21号は最大瞬間風速58.1mを記録し、神戸市では被害は少なかったものの、大阪をはじめとする各地で甚大な被害をもたらしました。
 そんな矢先、今度は、北海道で震度7の大規模地震が勃発、どうして今夏は、日常茶飯事の如く、次から次に災害に見舞われるのでしょうか。
どこで何が起こるか分からない昨今、「自身の身は自身で守る」と言われますが、しかし一番気がかりなのは障害のある我が子たちの安全です。「災害時の障害者の支援」ということが最近よく話題になり、神戸市でも今秋にスタートする「障害者支援センター」での取り組みの一環となっているようですが、これを機に、様々な観点からの「もしもに備えた対策」を具体的に推し進めていただきたいと強く切望します。取りあえずは、平穏な日々が続きますように・・・。

 さて、先月8月10日(金)、又村あおい氏をお迎えしての研修会「障がいのある人の暮らしとお金 ~いくら必要?どう託す?~」を実施しました。
親なきあとに向けての切実なるテーマであるせいか、当日は会員は勿論ですが、行政や支援学校をはじめ、福祉関係者、そして本人等、何と130名をも超える参加者がありました。当日の報告は本誌5ページに掲載しておりますが、幾つか心に残ったことを話させていただきます。

まずは、親なきあと(親が支援出来なくなったあと)、本人がグループホームで暮らしていく場合、幾ら必要で幾ら不足するのか、
皆さんは想像できますか? 
収入源が本人の年金とグループホームの家賃補助(1万円)のみの場合、不足分は概算で一か月約3万円となり、
年間では36万円、そして親なきあと、本人の余命を40年として計算すると約1500万円の不足となるのです。
金額を聞いて唖然としました。
本人の収入や親の年齢等でも金額は増減しますが、僅かな工賃と年金のみが収入源である本人たちの多くは、
これに該当するものと思われます。
「そんなに不足するんだったら、お金を残してあげないと」と、そんな想いから子供の名義で預金しておく、言
わば「名義預金」をされている方もおられるかと思いますが、これは、相続時にリスクを伴います。
つまり、親が亡くなった段階で、名義預金であるがゆえ、本人の財産ではなく「遺産」として見なされ、
税金を支払うことになるそうです。本人の年金や手当の預金については無論問題ないですが、くれぐれも気をつけて下さい。

 なお、当日、「西日本豪雨」に対しての募金箱を設置しましたところ多くの方にご賛同をいただき誠にありがとうございました。
7ページに記載の通り、全国手をつなぐ育成会連合会に送金いたしました。
各支部をはじめ、ご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。


 次の話題です。中央省庁や自治体で、長年にわたり障害者雇用の水増しを行っていた問題に対し、
全国手をつなぐ育成会連合会・久保会長が声明文を発表されました。本誌4ページに掲載しておりますので、どうかご覧下さい。
 この問題はメディアで大きく取り上げられ、皆さんもご存知かと思いますが、障害者雇用の「旗振り役」である中央省庁等で、
障害者手帳の有無を確認せず、健康診断の結果や本人の自己申告をもとに、本来対象とならない職員(中には、糖尿病の人も
いたそうです)を障害者として計上する、いわゆる「水増し」が行われていたのです。
 「障害者雇用促進法」では、障害者雇用率(法定雇用率と言います)が定められ、2018年9月現在、行政機関では全職員の2.5%以上、民間企業では2.2%以上の障害者を雇用することが法律で義務付けられております。

分かり易く数字に換算すると、民間企業においては45.5人に1人の障害者を雇用しなければならず、それが達成できない場合、「障害者雇用納付金」といって、1か月で1人あたり5万円を徴収され、場合によっては企業名も公表されるという厳しいペナルティーが課せられます。

 一方、これまで約6900人の障害者を雇用していると豪語していた中央省庁では、実際の雇用率は、1.19%に過ぎず、
半数以上の3460人が水増しされていたことが発表されました。不正は、国税庁、国交省、法務省をはじめ27省庁で行われ、
更には、衆参両院の事務局や全国の裁判所でも確認されました。
正に、行政・立法・司法という三権で水増しが行われていたのです。

 そして、それだけでは留まらず、地方自治体や教育委員会等、37府県でも水増しや不適切な計上が行われていたそうです。
政府が掲げる「一億総活躍社会」の中から障害者はいつのまに排除されてしまったのでしょうか?
「共生社会」とは単なる「絵に描いた餅」なのでしょうか。
「障害者権利条約」の批准に向けて、ここ数年間、障害者関連の様々な法律の改正・施行が行われ、
障害者の人権・尊厳・権利が高らかに謳われておりますが、今回の出来事は、その根幹をも揺るがす不祥事であると
言っても過言ではないと思います。
水増しの理由について、ガイドラインの不備や業務が複雑で残業が多い等、言い訳じみた言葉しか聞こえてきませんが、障害者の「働く場」を「可能性」を、そして、「生きがい」を、全て奪ってしまったという事実を重く受け止め、問題解決に向けて、抜本的な見直しを切に望みます。

最後に、明るい話題で締めくくりたいと思います。
 「第2回こうべ障がい者芸術フェスタ HUG+(ハグ・プラス)展2018」が9月21日(金)~24日(月・祝)、兵庫県立美術館で行われます。たくさんの障害のある方たちの力強い作品が展示されております。(会員子女の作品も多いです)この3連休を利用して是非お出かけ下さい。
詳細については、神戸市社会福祉協議会までお問い合わせ下さい。  
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