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第368号~「看取り」と「お墓」・・・本人なき後を考えてしまいました。~ 
2018 / 12 / 07 ( Fri )
 穏やかな好天に恵まれた11月8日(木)、育成会会館に於いて多くのお客様とご来賓の皆様にお越しいただき、第50回合同福祉バザーを開催しました。
このバザーは、兵庫公会堂、総合福祉センター、育成会会館と、場所は変われど、実に50年もの長きにわたって続けてきました。これも、バザーを楽しみにお越し下さる地域の皆様方、そして、ご協力下さる会員の皆様のお蔭と、心より感謝しております。
しかし、会員の高齢化等の影響から参加団体も年々減少の傾向にありますが、バザー開始1時間以上前から行列を作ってお越し下さる地域の皆様との、大きな懸け橋となっている事は言うに及びません。

会員の皆様方におかれましては、どうかご協力のほどお願い申し上げます。
さて、バザー前のあわただしい11月5日(月)~6日(火)、札幌市・福岡市・神戸市の育成会が、それぞれの意志のもと、任意で行っている「三都市会議」が開催され、今年度の当番である札幌市の育成会に行ってきました。
以前、全国の育成会では、「大都市会議」が毎年行われ、大都市ならではの課題等を話し合う機会が設けられていましたが、時は流れ、いつの頃からか市町が合併して政令市の仲間入りをした人口100万人にも満たない、多くの政令市が加わり、「政令指定都市会議」と名称を変え、実施するようになりました。しかし大都市と、それらの政令市とは、人口・規模はもちろんですが、抱えている課題も異なり、結局、会議は終了することになりました。

 しかし、他の大都市の状況を知ることが出来る貴重な機会であるだけに、私と札幌市の会長は猛反対しました。そして、同じ意見を持っておられた福岡市の理事長(福岡市は社会福祉法人のため)にも声を掛け、3年前から三都市が自主的に運営する「三都市会議」がスタートしたのです。

 第1回目(神戸市開催)から、やはり、一番大きな協議事項は、「親なきあと」で、様々な取り組みの情報交換や意見交換が行われ、毎回、多くの収穫を得ている事は言うまでもありません。今年度の会議で、一番印象深かったのが、「看取り」と「お墓」の問題です。簡単ではありますが、報告させていただきます。

 まず、福岡市の育成会です。「えみのき」に先立ち、一昨年、高齢化対応のグループホーム「早良ひまわりハウス1・2」を開設され、昨年、見学させていただきましたが、今年度は、障害者支援施設(入所施設)「福岡ひまわりの里」での「看取り対応に係
る課題」についての報告がありました。
「福岡ひまわりの里」は、平成5年開設、50名定員で、平均年齢は53.8歳、最高齢は87歳だそうです。
利用者の高齢化に伴い、食事の提供方法の見直し(一口大・きざみ食等)や、歩行不安による通院時の付添い人数の増、夜間のトイレ回数・徘徊、認知症の問題、体調悪化のリスク(風邪から肺炎になりやすい)等、見守り・介助・看護の必要な利用者が増え、職員や看護師の人員体制の見直しや、「支援から介護」に転換するための職員のスキルの問題等、多くの課題が浮上しているそうです。
そんな中、4年前から利用者が亡くなるケースが出始め2名を看取り、現在は末期がんの利用者を、施設と病院で終末期ケア対応をしているそうです。
看取りを行うには定義や指針、マニュアル等の策定と共に、職員の専門知識の研修や心のケアーも重要になり、現在は看取る人数が少ないので何とかやれているが、今後増えてくると出来るかどうかは疑問である・・とのことでした。

介護保険と違い、障害福祉では「看取り加算」がなく、制度的な大きな壁もありますが、一般の方よりも10年以上も高齢化が早いといわれている知的障害者の終末医療の在り方については、国レベルでの改善を強く望みます。
続いて、札幌市の育成会です。一般社団法人でありながら、運動体と事業体の二足のわらじを履き、関連団体として、二つの社会福祉法人を持つという札幌市育成会は、当会と共通する組織形態となっております。

高齢・親なきあとの対策としては、関連法人が「えみのき」の様な「北19条ほっ・と・あんしんセンター」という拠点事業(生活介護、相談、短期入所、重度高齢化対応グループホーム)を行い、見学させていただきました。
その他、様々な取り組みの中で、私が、一番興味を持ったのは、会員等の慰霊及び埋葬等の支援事業としての「育成会共同墓」の建立です。
すでに、札幌市内の霊園内(宗教を問わず)に用地を取得、そして、現段階では、(案)ではありますが、希望者が利用できる合葬墓を建立し埋葬の支援を行って、毎年1回慰霊法要を開催するとのことです。
希望者は、永代供養のための費用として、1人10万円必要(父、母、本人の場合30万円)で、現在、270体(300体を予定)の希望があるそうです。

 この事業に関しては、札幌市の育成会の中でも様々な意見が飛び交ったそうですが、親なきあとの制度やサービスでは補完出来ない内容であるだけに、非常にニーズが高いのではないかと思います。そして、こういった事業は、障害の家族だけでなく、一般の方でも興味を示されるのではないかと思います。

新しい「お墓」の形態として、今後、こういう取組みが地域の中で浸透すれば、親なきあとの不安の解消にもつながるのではないかと思います。いずれにしても、この事業の進捗状況については、注視したいと思います。
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