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神戸龍谷中学校 人権学習に参加
2020 / 04 / 03 ( Fri )
神戸龍谷中学校人権学習(全学年)
令和2年2月17日  神戸龍谷中学校二楽艸堂(にらくそうどう)
「てとて」は令和2年2月17日午前9時から神戸龍谷中学校二楽艸堂において行われた
神戸龍谷中学全校生(約240人)に対しての人権学習に参加いたしました。
【 発表者 卒業生 】
◇  佐藤 麟さん   「てとてと私」
【 発表者 障がい者を持つ親】
◇  浜崎 潮さん  「その場所で」
◇  髙岡 敦子さん 「自閉症というけれど・・・」(代 田中知恵子さん)
【 講 師 】
 丸尾 直也さん  社会福祉法人 新緑福祉会
           ちゅうおう障害者地域生活支援センター主任相談員
「“知ってほしいこと”」

「てとてと私」 佐藤 麟さん
みなさん、おはようございます。ここの卒業生で、現在は神戸大学経営学部に所属しています、佐藤麟です。
今日はみなさんに、私が高校1年から今に至るまで交流を続けている「てとて」との活動と
そこで得たものについて話していきたいと思います。まず、「てとて」とは神戸市中央区で暮らす
知的障害を持った人たちの集まりで、休日にみんなで遊んだり、勉強会をして親睦を深め合っています。
そんな「てとて」と初めて交流したとき、はじめは接し方がわからず、
最小限のコミュニケーションしかとっていませんでした。しかし、そんなことが何度かあるうちに、
だんだんメンバーとの距離感のつかみ方がわかってきました。いろいろと話してみると、
みんな「健常者」の人と変わらないと感じました。うれしいことがあったら喜ぶし、嫌なことがあったら悲しんだり、
怒ったりする。私たちが考えている普通と何ら変わりないのだと思いました。
このとき私は、今まで自分が無意識の内に「障がい者」と「健常者」を分けて考えていたのだなと改めて感じました。
はじめは「障がい者」の人たちには特別な何かをしてあげなきゃいけないとばかり思っていましたが、
その必要は全くなくて、一人ひとりと向き合って、困っているときだけ手伝ってあげればいいんだということを知りました。
そこで、「障がい者」という言葉は、人を区別・整理のための現代社会のツールに過ぎないのだと思いました。
そんな風に考えていると、余計なことを考えて関わりを持とうとしなかった自分が馬鹿らしく思えてきました。
そこからの私は自分で言うのもおかしな話ですが、見違えるように成長したように思います。
彼らと自然に会話をし、友達のような関係を築くことができたのです。
皆さんの中にはもしかしたら「障がい者」の人に対して差別的な見方をしている人もいるかもしれません。
しかし、それは仕方のないことです。社会がそのようにできているからです。
今ここで話を聞いた皆さんにはそのような見方をしてほしくはありません。
むりやり関係を持って仲良くしろとは言いません。しかし、歩み寄る姿勢を持つだけでもしてほしいと思います。
ありきたりな言い回しにはなりますが、私たちは同じ人間だから変に区別する必要はないと思います。
つまり私が言いたいことというのは、街中で「障がい者」の人を見かけても気を張る必要はないということです。
「ちょっと変わった人がいるな」程度を思うのは普通のことですから。
そして、いざ相手をすることになったら、普段友達に話すように接すればいいということです。
 総括すると、私が「てとて」との活動を通じて得たものは、新しいものの見方だということです。
だから、みなさんにも「障がい者」の人に限らず、いろんな人と出会ってほしいと思います。
それによって、いろんな見方を得てほしいと思っています。もちろん踏み出すのには多少なりとも勇気がいります。
しかし、そこで得られる果実はみなさんの糧となるはずです。以上で私の話を終わらせていただきます。

「神戸龍谷中学校での人権学習について」
                   ちゅうおう障害者地域生活支援センター  主任 丸尾 直也さん
この度中学生に「障がい」と「人権」についてお話する機会を頂きました。
中学生に対して「何をどんな風に伝えればよいか」とても悩みました。
それはまた、これまでの自分を振り返る機会にもなりました。
 私が一番伝えたかったのは、「障がい者は他人より劣った部分があるからそう呼ばれているのでなく、
社会との間に壁、つまり障害があるから、障がい者と呼ばれている。
障害とは人ではなく社会に対する言葉だと思う」という事でした。
点字ブロックの上に置かれた物、車椅子が越えられない段差。それらが障害であり、そしてその壁は、
時に私たちの心の中にもあるのではないか?その壁を取り除けたら…。という事を伝えさせて頂きました。
後半には知的障がいのある方がイキイキと活動に取り組んでいる写真を見て頂きました。
この度の機会をきっかけに、話を聞いて下さった中学生の皆さんが、
少しでも心の中に壁を作らないようになれば嬉しく思います。
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