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第392号 ~神戸市の見守り支援事業の第一歩です。そして、もう40年です。!~
2020 / 11 / 16 ( Mon )
 まず始めに、神戸市からの「障害者見守りに関する郵送調査」について、ご協力のお願いです。
神戸市では、障害者の親なきあと対策の一環として、平成30年12月に開設の「西区障害者支援センター」
(「新緑の家」に隣接)を皮切りに、各区に障害者支援センターを開設しています。
(東灘区と長田区は令和2年度中に開設予定、その他の区はすでに開設済み)

このセンターでは、相談支援や短期入所(緊急時の受入・対応)、日中活動の場の提供に加え、
「障害者見守り支援員」を配置した「見守り支援事業」を実施することになっております。
「見守り支援事業」とは、当会が行っている「見守りTAI」事業のように、直接、障害者宅に出向き見守りをするものではなく、
障害者が地域の中で安心して暮らせるように、障害者の生活状況を関係機関で共有し、
必要な支援につなぐことを目的にした事業です。
そして、その体制づくりのため、神戸市では、障害者の生活状況についての個別調査を行うことになりました。

対象となる方は、身体障害者手帳1・2級、療育手帳A、精神保健福祉手帳1級のうち、①18歳未満
②重度心身介護者手当受給者 ③障害福祉サービス利用者(5月31日現在)を除いた約28,000人で、
11月中旬頃から該当の各家庭に郵送されます。調査票は、必要な個所にチェックをつけるだけの比較的簡単なものと
なっております。地域とのつながりがない方やリスクを抱えている方を把握し、
その方々が安心して暮らせるような支援につなげていくための調査ですので、
調査票が届いた方は返信いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

 次の話題です。去る10月27日、新緑福祉会40周年の記念式典が育成会会館にて執り行われました。
本来ならば、大勢の方々をお招きし行われたことと思いますが、コロナ禍の中での開催のため、
規模を縮小しての式典となりました。
早いもので、新緑福祉会が誕生してもう40年・・・、時の流れをひしひしと感じます。
新緑福祉会の歴史は、生みの親である育成会の歴史そのものです。なぜ法人を設立したのか、
その背景も含め、順に振り返ってみたいと思います。
新緑福祉会の母体である神戸市手をつなぐ育成会は、昭和32年に設立されました。
当時の社会には、「福祉」という概念はなく、「就学免除」「就学猶予」という言葉がまかり通り、
障害のある子供たちは、学校に行くことすら出来ませんでした。
しかし、先輩方は「何としても子供たちを学校に行かせたい」という厚い想いで運動を展開し、
見事、教育を受ける権利を獲得しました。

 
 次に取り組んだのが、卒業後の受け皿づくりです。当時、神戸市内には卒業後の行き先としての施設は、
いわゆる「市立3園」(神戸市立のおもいけ園・もとやま園・たまも園)しかなく、在宅を余儀なくされていたという状況でした。
そこで先輩方は、「無いんだったら自分たちで造ろう」と、施設を創設するために必要となる社会福祉法人
「新緑福祉会」を設立したのです。昭和54年のことです。
そして、翌年、神戸市内で初となる民間施設「玉津むつみの家」を開設しました。開設にあたり、
先輩方は手弁当持参で建設地に出向き、慣れない手つきで一輪車やスコップを使って土地の整備を
されたそうです。実に、驚くべきパワーと行動力です。
それから7年後、育成会は、「玉津むつみの家」建設時の1000万超の借入金を抱えながらも、
「在宅者をつくらない」という強い信念のもと「ワークホーム緑友」を開設、そして僅か2年後には、
「グリーンホーム平成」を開設しました。
建設にあたっては、会員さんに、緑友は一口5000円、そして、平成は一口1万5千円の寄付をお願いし、
それぞれ2000万超、2200万超の資金が集まりました。寄付をされたのは、すぐに施設が必要となる成人の方だけではなく、
幼児施設や仲良し学級所属の多くの若年層の会員さんからも寄せられました。同じ目標に向かって一丸となった、
そんな時代であったと思います。

  その後、育成会では、安定した財源確保のために、「信託制度」(信託銀行に100万円預金してもらい、
5年後に原本は返却、利子のみ育成会に寄付)を発足、バブル時代の好景気の頃であったため、寄付金は1億円を超え、
続く「新緑の家」建設時に活用されました。

 次に、神戸市が建設した「東部在宅福祉センター」内の「ワークセンターいわや」の運営を任されました。
多くの社会資源を生み出していった新緑福祉会の実績が評価されたものと思います。
更には、グループホームの運営や、障害福祉の第一線の機関である「障害者地域生活支援センター」を市より受託、
そして、初の入所施設となる「とこはの家」を開設する等、数多くの歴史を刻んでまいりました。
ところが、その頃、半世紀以上続いた「措置制度」に代わって「支援費制度」が導入され、新しい福祉の時代が始まりました。
国からは、「もう入所施設はつくらない」「施設から地域に」という方向が示され、障害福祉は大きな転換期を迎えたのです。
しかし、24時間365日の支援が可能な入所施設を希望する方は大勢います。
どうすればいいのか途方に暮れていましたが、当会では「入所施設が造れないのなら名称はどうであれ、
現存の入所施設以上の住まいの場を造ろう」を合言葉に準備を始めました。
そんな中、国は重度・高齢化の障害者のための新たな類型である「日中サービス支援型グループホーム」を打ち出し、
平成30年5月、全国に先がけ、重度高齢化対応のグループホーム「えみのき」を開設しました。
開設にあたって育成会から新緑福祉会に1億5000万円拠出しましたが、内、1億円は事業協力金を取り崩したものです。

 事業協力金を納めて下さっているのは、関連4団体(自立訓練事業、新緑福祉会、いくせい、神戸育成会)に
所属の会員さんです。しかし、育成会が目指す「住まいの場建設」は、全会員の命題です。
そこで、今後の育成会の方向性に賛同の方はご協力をという旨の文書を、関連4団体以外の全ての会員さん宅に郵送しました。平成26年のことですが、70名程度の方々が協力金を納めて下さり、現在に至っております。「えみのき」だけでなく、
続く「フルール西鈴蘭台」にも、こういった方々の協力金が含まれております。同じ目標に向かって進む、
かつての育成会の勢いに近いものが感じられます。
 新緑福祉会は、我が子の幸せを願って設立された法人です。㈱いくせい、神戸育成会も同じ目的で設立いたしました。
障害のある本人たちの幸せを第一に願い、今後も4団体で力を合わせ、歩んでまいりたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします  (会長 後藤 久美子)
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