第401号~思ったより早く再開されました。とりあえずは安心しました。 そして・・、いじめではなく犯罪です。絶対に許せません。~
2021 / 08 / 20 ( Fri ) まず最初はワクチン関係からです。国からのワクチン供給量の急減により、
一時停止していた新型コロナウイルスワクチンの新規予約が再開されました。 1回目のワクチン接種を予約し、キャンセルになった方(知的障害を含む優先予約の方)が、先月号では5万人と お知らせしましたが、何と、10万人いたそうで、当会事務局にも、数名の会員さんから、 いつ再開されるのか、問い合わせのお電話等ありましたが、早々に再開していただきホッとしております。 また、集団接種会場等でのワクチン接種が難しい知的障害者のために、神戸市では、 7月1日より「東横イン神戸三宮Ⅰ」での接種を始めて下さっていましたが、ワクチン不足により、こちらも新規予約の受付が 停止されていましたが、予約受付が再開されました。 ただ会場については、8月1日より、ポートアイランドの「ニチイ学館研修棟」に移っております。 東横インは、元々、コロナ罹患者の療養施設と位置付けられており、感染拡大が顕著となってきていることから、 別会場に移転したそうです。そして8月21日より、もう一か所、北区にも開設されることになりました。 この件についての詳細は、本誌6~7ページに掲載しておりますので、ご覧下さい。 以前、私は、神戸市に対し、一般会場ではワクチン接種が行えない知的障害者のために、別室の確保と共に、パニックを起こした際の支援者の付き添いをお願いしておりましたが、別室としては、上記のホテルや施設を準備して下さり、また支援者については、神戸市知的障害者施設連盟に委託し、職員さんの派遣をして下さっております。 配慮の必要な方も安心して接種ができるという、私たちにとって大変ありがたい神戸市の対応は、全国、他の自治体では全く聞いたことがありません。本当に感謝、感謝です。 「暴れるかもしれない」「大声を出すかもしれない」等、接種を躊躇している方もおられるかもしれませんが、前向きに検討されたらいかがでしょうか。 次です。東京オリンピックでの連日のメダルラッシュや、コロナウイルスの感染急拡大により、少し、 忘れ去られている感は否めませんが、東京五輪・パラリンピックで楽曲製作を担当したものの、過去の障害者いじめが問題となり、急きょ辞任した小山田氏についての話題です。 全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)では、この件につき、他団体に先がけ、早々に声明文を発表しました。 テレビや新聞報道等では、この声明文と共に、全育連の又村事務局長のコメントが再三取り上げられました。 声明文は、本誌8~9ページに掲載しております。 経緯を話しますと、小山田氏は学生時代に障害者をいじめていた経験談を、以前、音楽雑誌のインタビューで、武勇伝のごとく自慢げに語っていたそうです。その当時もかなり問題視されていたものの、時が流れ、いつの間にか収まってしまったそうですが、五輪開幕前になって、音楽担当者が発表されるや否や、ネット上は再び再燃、「辞職するべき」「平和の祭典にふさわしくない」等、批判が相次ぎました。それを受け、彼は自身のツイッターで謝罪文を掲載しました。 一方、組織委員会は、本人が反省をしているからと彼の続投を決め、彼もまた留任する考えだったようです。 しかし、全育連をはじめ、海外メディアからも痛烈な批判が殺到し、自ら辞任という経緯となりました。 彼が行った「いじめ」の中身について、書ける範囲でお伝えします。そうです。 何とか、本誌に書くことができる「いじめ」のみです。言い換えれば、とても書くことが出来ない、 口にすることもできない、おぞましい、人間がやるべきことではない非道なことを、学生時代の彼は行ってきたのです。 それは、掃除道具を入れるロッカーに同級生の障害者を閉じ込め、泣き叫ぶと扉を蹴る、衣服を脱がせ裸にし 女子生徒の前を歩かす、排泄物を食べさす等、反撃することができない、助けも求められない知的障害者に対して、 彼が行った悪行の数々です。これは決して、「いじめ」という言葉で済まされるものではなく、 虐待であり暴行であり、そして犯罪です。読んでいて、私は涙が止まりませんでした。決して許すことはできません。 しかし、これは一部で、ネット上には、もっと残虐な行為が載っています。 そういった内容を成人した彼は、雑誌で面白おかしく語っているのです。「黒歴史」とも言うべき、過去の過ちを、 普通であれば隠し通すかと思いますが、それを堂々と言ってのける彼の根底には、「障害者はいなくなればいい」と 言っていた「津久井やまゆり園」の犯人と同じく「障害者蔑視」が潜んでいるように思われます。 そして、この騒動の、もう一つの問題点は、学校教育にあると思います。 彼が通っていたのは、小中高一貫校の私学で、障害のある子どもを積極的に受け入れ、障害の有る無しに 関わらず共に学ぶ方針を持った、当時(約40年前)としては珍しい、「インクルーシブ」教育を実践する 最先端の学校だったようですが、その理念が、正しく生徒間に浸透していたのか疑問に思います。 彼は、雑誌のインタビュー記事で、「他だったら特殊学校にいるような子が普通クラスにいた」と語っています。 近年、「障害のある子どもと障害のない子どもが共に過ごす」ということが声高に叫ばれていますが、 しかし、障害のある子どもが何の配慮も工夫も支援もされずに普通学級で過ごすことは、 「共に過ごす=クラスの一員」ではなく単なる「お客様」でしかないのです。 障害者権利条約が批准され、共生社会の形成に向け、教育現場においても、 共に学ぶインクルーシブ教育の実現が謳われておりますが、言葉だけにとらわれず、 「共に学ぶ」という真の意味合いを、今一度、関係者でご一考いただきたいと強く願います。 最後に、本誌において、昨年から始まった各支部をつなぐリレー随筆「コロナが終わったら何がしたい」も、 9支部を回り、今月号で最終回となります。 このシリーズが始まった頃は、コロナウイルスも、中国・武漢由来の従来型が主流で、 昨今の様な爆発的な感染もありませんでした。しかし、まだウイルスに対する知識も私たちには、 それほどなく、不安な気持ちで毎日を過ごしているという状況でした。だからこそ、一日も早い終息を願い、 前向きに過ごすことができればという想いから、このシリーズを立ち上げ、9支部の会員さんに執筆いただきました。 来月号からは新シリーズ、「私の街(○○区)自慢」が始まります。どんな自慢話が聞けるのか、お楽しみに・・・。 (会長 後藤久美子) スポンサーサイト
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--フェイクニュースを鵜呑みにして拡散しないでください--
東京新聞【全文】小山田圭吾さん 過去のいじめ一部否定「目撃談語ってしまった」 https://www.tokyo-np.co.jp/article/131625 はじめまして。 神戸市民です。 小山田圭吾さんの五輪辞任のニュースはたいへんショッキングな内容でした。 私も報道当時、ひどい内容に目を覆いたくなった者のひとりです。 あれらの内容が事実であれば、小山田さんへの批判を通して、いじめや差別の撤廃を求める貴会の態度に私も賛同します。 しかし、その後の公式発表や週刊文春のインタビューでは、彼が行ったと報道された凄惨ないじめの内容の多くは、他の人がやったことであるなど、事実(あるいは当時の雑誌掲載内容)と違う内容でした。 テレビや毎日新聞が取り上げればそれは客観的事実だと誰もが錯覚するものです。 しかし、朝日新聞の慰安婦捏造記事など、大手報道機関が発信する誤情報によって国益が損なわれ、人が傷つく状況があるということを貴会もご存知だと思います。 全国で活躍される貴会には社会への大きな影響力があることを是非しっかりと自覚していただき、発信する情報の精査に努めていただきたいと思います。 切り抜きのフェイクニュースを多くの著名人や報道機関が鵜呑みにして、その拡散に加担しました。 雑誌にも書かれていない内容をさも本人がしたことのようにねじ曲げられた情報に小山田さん本人も長年傷ついてきました。 五輪辞任の事件以降は仕事を失うだけではなく、誹謗中傷を受け続けている状況にあります。 これはいじめではないのですか。 貴会には是非、小山田さんの公式発表などに目を通していただき、貴会の投稿内容を訂正することで、小山田さんの名誉を守っていただきたいと思います。 社会にはびこる誤情報によって、名誉を傷つけられ、仕事や友人を奪われるのは恐ろしいことです。 その次の対象は、私たちかも知れません。 ねじ曲げられた誤情報によって社会や人を破壊するような流れを是非私たちとともに変えていきませんか。 貴会の勇気ある訂正を願っています。 最後となりましたが貴会の益々のご活躍と皆様のご健康をお祈りいたします。
by: たちばな * 2022/02/13 09:24 * URL [ 編集 ] | page top
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