第426号~今月号は、いろいろな催し物を紹介します。 感染症対策を取りつつ参加されてみてはいかがですか!~
2023 / 09 / 19 ( Tue ) 新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されたのは、2020年1月でした。
当会では同年2月末に、会員さんと、限られた来賓の方のみにお越しいただき、何とか対面での予算総会を行いましたが、しかし、その後は、新型コロナウイルスの感染拡大により、書面決議で実施の総会を除いては、皆で集まって行っていた様々な活動が出来なくなってしまいました。 それから3年余りが経過し、ゴールデンウイーク明けの本年5月8日には、コロナウイルスも、感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じく5類に変更しましたが、決してコロナが終息した訳ではなく、最近では、障害のある本人や家族、また、職員が、重症化はしていないものの、罹患したという声もチラホラ聞こえてきます。 更には、最近では、新たな変異株の報告や、加えて、咳止めや抗生物質等の風邪薬が足りない等という地域もあったりと、予断を許さない状況となっております。 全国的にみると、5月の5類変更時よりも、現在、感染者は増加傾向にあるとも言われておりますが、そんな中、当会では、引き続きの十分な感染対策を取りながら、久方ぶりに大きな行事を行いたいと考えております。 まず、一つ目は、実に、2019年12月以来となる研修会のご案内です。 テーマは、やはり、育成会にとっての永遠の課題であり、皆さんが一番不安に思っている「親なきあと」で、講師には、全国手をつなぐ育成会連合会(以下:全育連)の事務局長・常務理事の又村あおいさんにお越しいただきます。 コロナ前、又村事務局長をお招きし、毎年シリーズで、様々な観点からの「親なきあと」をテーマにした研修会を実施しておりましたが、特に、今回は、数年先に大きく変わるであろうと言われている「成年後見制度」について、お話しいただきます。 「成年後見制度」は、知的障害者が親なきあとも地域で暮らしていくためには、大変重要な制度ではありますが、使い勝手の悪さから、会員さんの中でも、なかなか利用には至っていないという方が多いようです。 そこで、全育連では、会員を対象に「成年後見制度」に関するアンケート調査を実施しましたが、それによると、制度の周知不足により利用を控えているという訳ではなく、「一度、制度を利用するとやめることが出来ず、後見人等の変更も出来ない」や、「財産管理に重きが置かれて、身上監護が不十分、しかし、その割に報酬が高い」という様な具体的な課題が挙げられました。 国では、平成28年に施行された「成年後見制度利用促進法」に基づき、専門家会議を設置し、昨今、運用の改善を進めているところです。 この会議には、全育連の久保・前会長が参加しておりますが、知的障害者の間で利用が進まない背景をアンケート結果に基づき説明し、制度の改善を提言しました。しかし、制度を変えるためには、民法の改正を伴うため、今しばらく時間を要しますが、改善に向けて動き出しており、今後、大きく変わる可能性があるということです。使いやすい制度となることが期待されます。 そのあたりの詳しい中身について、又村さんに、例によって、分かり易く話していただきます。 日程については、年末の押し迫った時期にはなりますが、12月26日(火)10:00より育成会会館4F会議室で行います。 まだ、少し先にはなりますが、是非とも予定に組み込んでいただきますようお願いいたします。ご案内については、10月号か11月号の本誌にてお知らせいたします。乞うご期待を! 次です。こちらも、長きに渡りお休みしていた事業が再開されます。OS株式会社さんからの映画のご招待です。9~10ページに掲載しておりますので、ご覧下さい。 OS株式会社さんは、「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として、“誰もが映画を楽しみ、感動を分かち合える社会の実現”を目指し、平成21年5月より、障害のある本人と、その家族を招待した映画上映会を開始して下さいました。 当会では当初よりご招待いただいておりましたが、今回の上映は実に38回目となるそうです。 上映される映画は、2022年に公開された「ミニオンズフィーバー」で、日本語の字幕と吹き替え版での上映となっております。また、劇場内の照明は明るめで、音量は控えめにするなど、知的障害者に配慮された環境になっておりますので、安心してご覧いただけることと思います。 観覧希望者は、育成会事務局までFAXにてお申込みください。 次です。近畿2府4県2政令市の育成会が持ち回りで実施している「近畿大会」のご案内です。 この大会もコロナ禍で開催できない年もありましたが、一昨年より、ハイブリッド開催(現地参加は地元のみ+オンライン配信)が始まり、今年度も同じ手法で滋賀県守山市で開催されます。 本大会では、障害のある本人と、その家族(きょうだいや親)が自分らしく幸せに生きていくためにはどうすればいいのか、様々な観点から考えていきます 当日の現地参加については、以前のように観光バスをチャーターして出席ということは出来ませんが、オンラインによる視聴は可能です。詳細は5ページをご覧ください。 次です。早いもので、もう7回目となる「第7回こうべ障がい者芸術フェスタHUG+(ハグ・プラス)展2023」の案内を7ページに掲載しています。 この催しについては、実際に作品を出展されたという方もおられるでしょうし、皆さん、よくご存じとは思いますが、優秀作品だけでなく、応募されたすべての作品が一流の美術館に展示されるということで、今回は、約520点の応募があったそうです。 9月23日(土・祝)が最終日となっており、日程的にはタイトとなりますが、斬新で素晴らしい数々の作品はもちろん、もしかすると、お知り合いの作品があるかもしれません。 興味のある方、また、ご近所の方は、是非とも足をお運びください。 ご案内は以上となります。冒頭にも記載しましたが、新型コロナウイルスの感染は未だ続いております。いろいろ企画はしておりますが、感染状況によっては、もしかして中止となることもあるやもしれません。5類に移行したと言っても、なかなか終息には至らず、当分の間は感染者の増減が続くものと思われます。コロナ前の日常生活が少しづつ戻ってきているようですが、更に推し進めるためには、一人一人が、その場に合った感染対策を行うことが重要であると思います。研修会や、映画上映会には、マスクの着用を是非ともお願いいたします。 最後に・・・、今年も、神戸市に対して要望書を提出しました。11~15ページに掲載しておりますのでご覧下さい。新規の要望事項として、「親なきあと」のみに特化した「親なきあと相談室」の設置を掲げました。実現すれば素晴らしいですね。 (会長 後藤久美子) スポンサーサイト
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