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第374号~気持ちを新たに頑張りましょう!~
2019 / 05 / 21 ( Tue )

                  
 「平成」と「令和」にまたがった今回のGWは、史上初の10連休となりましたが、皆さんはいかが過ごされましたでしょうか?
私は、当初、息子と旅行に行くつもりだったのですが、いつもお世話になっている旅行社から、「どことも人が一杯でホテルが
取れない」と聞いたので、旅行は取りやめにし、息子と二人で、普段忙しさにかまけて手つかず状態だった家の片づけ等に、
ひたすら取り組みました。
まずは、暖かくなって伸び放題だった庭の草抜きをやることが出来ました。

次に、なかなか捨てられないでいた、しかし、どんどん増えていく洋服や靴や雑誌、そして、誰もが「あるある」と、
必ず言うであろう膨大な数の紙袋等々、この際とばかりに潔く処分し、おかげで随分すっきりしたように思います。
また、自称「健康オタク」で、食に対するこだわりが人一倍強い私が、日々早朝よりの弁当作りによる慢性的な睡眠不足も、
十分な睡眠が取れて一気に解消されました。そんな訳で、私は、ゆったりとした穏やかな気持ちで、
10連休を送ることが出来たように思います。
 
 しかし、その一方で、長期間にわたっての自宅での支援が難しい家庭や、障害福祉サービスを必要としている本人たち、
また、日割り報酬の事業主の皆さんにとっても、あまりにも長すぎる休日だったのではないでしょうか。
日本列島のあちこちで、改元フィーバーに盛り上がっていた長い長い連休もやっと終わり、
新しい時代が本格的にスタートしました。
万葉集から引用されたと言われている「令和」が穏やかな時代となることを、そして、障害者を含め、リスクを抱えた人々に、
やさしい社会となることを、ただただ願うばかりです。
ということで、今回は、「令和」最初の「ひとりごと」となりましたが、時代は変われども、皆さんには、今までと同様に、
①障害福祉関連の旬な情報をお届けする。②制度やサービス等を出来るだけ分かりやすくお伝えする。
③会長としての見解はもちろんですが、それ以上に親としての率直な想いをお話しする・・・というような観点から
書かせていただきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今月号の「ひとりごと」は、上記③に沿ってお話したいと思います。
今月末、5月31日(金)に決算総会が開催されますが、今回は、従前の事業・決算報告に加え、任期満了に
伴う役員改選が行われます(大勢のご出席をお願いいたします)。
私も、理事候補者名簿に名前を連ねさせていただいておりますが、履歴の欄を見ますと、早いもので理事に就任してから、
もう16年目を迎えます。
そして、もっと過去を振り返りますと、初めて支部役員を務めたのは、息子が小学1年生の時でしたので、驚くことに、
およそ30年間にもわたって、育成会活動をしていることになります。
最初の頃は、とにかく右も左も分からない、けれども、ただただ色々な情報と人とのつながりが欲しくて、
この世界に(?)足を踏み入れました。
時は流れて節目を迎えた時、幾度か退こうと思ったこともありましたが、見守りTAIの立ち上げであったり、
会長職が回ってきたりで、その機を逸してしまい、現在に至るというような流れではありますが、私の活動の原点は、
ひたすら障害のある「息子の幸せ」に尽きます。
 
 私の息子は現在37歳で、かつて一般就労も経験し、どちらかといえば中軽度に属するかと思います。
本人は、将来、グループホームでの暮らしを希望し、今の状況から考えると、それは、そんなに困難ではないかと思います。
しかし、グループホームに入れたから安心、それで、The Endとは決して言えません。兄弟もなく、
身近な親類もいない息子は、親なき後、天涯孤独となります。たった一人で生きていかなければならないのです。
息子が幸せに暮らしていくためには、障害のある多くの人たちが幸せに暮らせる社会、そんな社会に近づけなければ、
息子も幸せにはなれないのです。こういった強い想いが今までの私の活動の「源」であり、これからもブレることなく
心に刻み続けたいと思っています。
では、障害のある誰もが幸せに暮らせる社会、そんな社会に少しでも近づけるために、私たちは何をすればいいのでしょうか。
やらなければならないことは、山積です。例えば、ハード面においては、社会資源もまだまだ不十分です。
 ソフト面でも、制度であったり、サービスであったり、人であったり、まだまだ変えていかなければならないことが
計り知れない程たくさんあります。それはあまりにも膨大過ぎて、不可能なことも多々あるでしょう。
しかし、無理だからとあきらめてしまえば、それで終わってしまいます。出来る時に出来る事を少しでもやらなければ
何も変わらないのです。そして、そのためには、多くの力が必要です。もうしばらくは、会長として頑張りたいと思いますので、
どうか皆さん、お力添えのほどよろしくお願いいたします。

社会を変えていく手段の一つとして、困りごとを訴えていくことがあります。ちょうど、この時期、神戸市に対する要望書、
国に対する要望書を提出する時期になっております。
かつて、神戸市に対しての要望事項が実現されたり、また国に対しての要望に至っては、全国手をつなぐ育成会連合会を通して、今ある制度やサービスが出来たと言っても過言ではありません。詳しくは、先月号の月刊「いくせい」を今一度ご覧ください。
身近なことから始めませんか?要望については、今月いっぱい受けつけておりますので、奮って提出をお願いいたします。 
5ページに新緑福祉会が行っている「親子体験事業」の案内を掲載しております。夏休み中は、高校生が対象となりますが、
それ以外の期間については、例えば、今、在宅の方々等も対象となります。
親子そろって丸一日、事業所体験できる(給食も食べていただきます)という当事業は、全国の育成会でも類を見ません。
進路選択にあたって、貴重な体験になると思います。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。               
16 : 45 : 10 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第373号~悲しい出来事も多々ありました。でも前を向いて歩いていきましょう!~
2019 / 04 / 25 ( Thu )
~悲しい出来事も多々ありました。でも前を向いて歩いていきましょう!~
                  
 平成の時代もまもなく終わりを告げ、あと数日で、いよいよ新しい時代「令和」のスタートです。
ここ数か月、メディア各界においては、「平成を振り返って」というタイトルのもと、ニュースに音楽やファッション等、
平成を彩った様々な特集が数多く見られました。
一方、障害分野を考えると、「平成」とは、法律・施策等が目まぐるしく変わり、激変の時代であったと言っても
過言ではないと思います。そこで今月号では、そのあたりに触れてみようかと思いましたが、
「全国手をつなぐ育成会連合会」が発行する機関紙「手をつなぐ」4月号で、「障害者施策の平成時代を振り返る」と
題した特集が組まれ、法・制度が分かりやすく記された年表や、教育、就労、暮らし、権利擁護等の変遷、
そして、今後について等、分かりやすく記載されていますので、ここでは控えさせていただきます。
上記、「手をつなぐ」をまだ購読されていない方は、ぜひ育成会事務局までお問い合わせ下さい。
ちなみに購読料は、年間¥3,900です。
という事で、平成最後の「ひとりごと」は何を書こうか、いろいろ考えましたが、後ろを振り返るのでなく、
旬の「現況」について、いろいろお話したいと思います。

 まずは、年金問題からです。以前に、障害基礎年金の支給についての地域格差を是正するため、
見直しが行われたことをお話させていただきましたが、支給の有無についての判断を、一手に引き受けることとなった
東京都において、最近、再判定で年金をカットされる事例が結構出ているそうです。神戸では幸い耳にはしませんが、
事例の状況、数等が具体的に分かれば、国に対しても声をあげやすいので、そういった情報があれば是非お知らせ下さい。

 次に、障害者扶養共済制度に関する件です。
この制度は、都道府県・指定都市が条例に基づき実施している任意加入の制度で、特徴は、加入者(保護者)が死亡、
または重度障害になった時、障害のある本人に毎月2万円(二口加入までは可で、計4万円)が生涯にわたって
支給されるというものです。掛け金が割安(掛け金は保護者の年齢による)であったり、所得控除の対象になったり、
そして何より、公的制度による安心感から加入されている方も多いと思います。
ところが最近、保護者が認知症やその他、加齢による疾病のため、掛け金が支払えず、もう少しで支払いが終了
となるにも関わらず、やめるケースが発生してきているそうです。
減免の対象として「重度障害」が掲げられていますが、現在の制度では「重度障害」とは、「身体障害」に該当するそうで、
何か手立てはないものか、育成会として検討されているようです。

 次に、障害者が不妊手術を強いられた旧優性保護法(1948~96年)を巡る問題です。
いずれ詳しくお話したいと思いますが、優性不妊手術を強制的に受けさせられた方への一時金支給に対する法律が、
まもなく(本稿執筆4月初旬)可決されるものと思われます。
法律が成立・施行後は、各育成会が窓口となり情報を届けることになっています。ただ、年数が経過しているため、
対象者は介護分野に移行されている方も多いそうで、情報周知が困難を極めることが予想されます。
具体的なことが決まればまたお知らせしたいと思います。

 しかし、一時金が支給されることについて、ネットの掲示板やツイッターには、「日本国民の血税から800億(一時金の総額)?」「生んでいたとしても育てられないでしょう」「育てるにも税金、生活費も税金」と、障害者を揶揄する心無い投稿にあふれ、
平成(いや戦後)最悪と言われた、あの「相模原障害者殺傷事件」が思い出されました。
元職員であった被告は、「障害者は人の幸せを奪い不幸をばらまく存在。いなくなればいい」という強烈な差別意識を持って、
無抵抗の入所者に次々と襲いかかり、19人もの障害者を殺害しました。
世の中を震撼させた恐ろしい、絶対に許せない事件でしたが、当時も、ネット上には、被告に同調する多くの投稿があり、
関係者は2重の苦しみを味わうことになりました。
そして、2年8か月経過した現在においても、被告は一切反省することもなく、それどころか、
差別意識は一層エスカレートしているそうです。そして、驚くべきことに、彼のもとには今でも、
週に10通程度の手紙が届き、その中身は、彼に賛同する意見や、不自由な暮らしへの激励がほとんどだそうです
。差別の芽が根絶せず、むしろ静かに増殖しているように思われ、強い憤りと共に、恐怖すら感じます。
新しい時代が到来し、この事件も、社会の人々の記憶からは、徐々に消え去っていくのかもしれません。
しかし、二度とこの様な悲劇が繰り返されないため、私たちは、この事件を、決して風化させてはならないと強く思います。

 最後に、とっても嬉しい話題をお聞き下さい。
平成31年3月25日(月)、京都御所において、天皇陛下在位30年を祝うお茶会が催され、
全国手をつなぐ育成会の我らが久保会長もご招待されましたが、何と、久保会長は、最前列で、天皇・皇后両陛下と
お話されたそうです。
 天皇陛下は、育成会であることをお伝えすると、「活動は、うまくいっていますか?」という
お言葉をおかけ下さり、皇后陛下に至っては、驚くことに、前述の育成会連合会の機関紙「手をつなぐ」を
お読み下さっているそうです。そして、久保会長に対し「大切なお仕事ですね。これからもよろしくお願いします」と
おっしゃったそうです。感激です。
 平成最後の「ひとりごと」を、この上もなくホットな話題で締めくくれて大変嬉しく思います。

 障害者差別を禁止するため、平成25年、「障害者差別解消法」が施行されました。
しかし、「差別」という言葉・想いを幾度となく感じさせられる出来事が多々ありました。
しかし、立ち止まることなく前を向いて歩いていくしかありません。
来る「令和」を「平成」よりも、もっともっと素晴らしい時代とするために・・・。               (会長  後藤久美子)
10 : 13 : 54 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第372号~障害基礎年金パートⅢ情報と、65歳問題、
2019 / 03 / 24 ( Sun )
 ~障害基礎年金パートⅢ情報と、65歳問題、
そして、全国大会京都大会、無事終わりました。ありがとうございました~。
                 
 初めに、またまた年金の話で恐縮ですが、先々月から、このコーナーで消費税増税に伴う障害基礎年金の増額に
ついての情報をお話させていただきましたが、先月号に掲載した「2級はそのままで月に\5,000増額、
1級については増額無しで現状維持」という情報に、当然のことではありますが、かなりの方が、ガッカリされたというお話
を聞きました。
これは、2月初旬に聞いた、全国手をつなぐ育成会連合会の久保会長よりの情報で(久保会長は国が設置している
障害福祉関連の約35の委員会のメンバー)、久保会長によりますと、消費税増税分のうちの半分は財政再建に使われ、
そして残りの半分については、教育・子育て・介護人材の確保・年金に充てられるそうです。

 障害基礎年金については、老齢年金や遺族年金との兼ね合いがあり、現段階では2級のみが増額となるということでした。
しかし、2月23日~24日の全国大会の際に、厚労省の関係者の方から、1級2級共に増額するという情報を得、実は、
その金額もお聞きしました。
厚労省の方に、「それは決定ですか?」と、お尋ねすると、「決定です」とのご返答でしたが、また二転三転する
かもしれませんので、今回は金額のことには触れず、これで留めておきたいと思います。また、新しい情報があれば、
すぐに報告させていただきます。

ただ、障害基礎年金については、将来的に、楽観視出来ない可能性も少なからずあるようです。
数か月前、1,000人にも及ぶ障害者の年金が、支給停止になるという異常事態が発生し、大騒ぎになりました。
(後に何割かは回復したそうですが)。
支給停止になったのは、主に中途障害の方々で、幸いにも知的障害は含まれておりませんでしたが、
その時、国は、「知的障害の障害基礎年金については当面は据え置く」とのコメントがあったそうです。
「据え置く」ということは「支給される」ということですが、しかし「当面」とは、いったいいつまでなのか、
そして、今後どうなるのか非常に危惧されます。
急に減額や停止と云う事態になるのを絶対に避けるため、そのあたりについては、久保会長と田中統括が動いて
下さっているようです。いずれにしても僅かな工賃のみが収入源である多くの知的障害者にとって、
障害基礎年金は無くてはならないものです。10月に控えている消費税増税の際、たとえ増額になったとしても、
諸手をあげて喜んでばかりはいられません。

 今後の国の動向をしっかりと見据え、必要であれば、国に対して声を上げていかねばならないと強く思います。
次に、先月号に掲載した「えみのき65歳問題」です。(何のことなのか分からないという方は、どうか先月号をお読み下さい)
某会議で、「えみのき」に関する外部の方の発言が波紋を呼びましたが、神戸市からは、65歳になったからという理由で、
「えみのき」を追い出されるということはない・・・とのコメントをいただき、先月号のこのコーナーに
書かせていただきましたが、更に、2月28日に開催した当会の予算総会の折にも、神戸市保健福祉局・
障害福祉部の山端部長よりのご挨拶の中にも、65歳以降のサービスについてのお話があり、
入所施設やグループホームについては、「65歳以前より利用されている方については継続が可能である」、
また、「原則は介護保険優先ではあるが、国からの通知の通り、一律に移行するのでなく本人の状況に応じて
対応している」という力強いお言葉をいただきました。65歳になったからといって、決して追い出されません。
会員の皆さん、どうか安心して下さい。

 次の話題です。全国大会が2月23日(土)~2月24日(日)、京都国際会館にて行われました。
近畿での開催ということで、当会からも多くのご参加をいただきました。
参加いただいた皆さんからの報告等、4ページから掲載いたしておりますので、お読みいただきますようお願いいたします。
今回の全国大会・京都大会は、近畿ブロックの各育成会(京都・大阪・滋賀・奈良・兵庫・大阪市・神戸市)が手分けして、
それぞれの分科会を取り仕切ることとなり、私たち神戸市は一番人気の「高齢」の分科会を担当しました。

当日は、400名収容の部屋が、全国からの仲間で超満員となり、11時から16時半までの間、高齢についての講演や
シンポジウム等を、多岐にわたる内容で行いました。
そして2日目は全大会があり、ご来賓としてお越しいただいた京都府知事の西脇隆俊氏、京都市長の門川大作氏の
ご挨拶の後、久保会長より感謝状・表彰状の贈呈があり(13ページ参照)、続いて田中統括の「中央情勢報告」で、
旬の障害福祉のお話をお聞きしました。
 
 そして記念講演として、かつて「戦争を知らない子供たち」や「あの素晴らしい愛をもう一度」で一世を風靡した
精神科医で作詞家の北山修氏が登壇されました。
続いて、本人たちによる「和太鼓」や「よさこい踊り」の後、いよいよ最後には、次期開催地の熊本県育成会会長
の挨拶と共に、かの有名な「くまもん」が登場し、「くまもん体操」を披露、会場は割れんばかりの大きな拍手に
包まれました。(ナマくまもん、とっても可愛かったです。)

京都育成会を中心に、近畿ブロックが総力をあげての今回の全国大会は、近年、稀にみる素晴らしい大会に
なったと自負しております。我が神戸市も、その一翼が担えて嬉しく思います。

 最後に・・。最近、とても嬉しい出来事がありました。久しぶりに出会った会員さんが「子供が入所施設に入ったので
育成会をやめようと思ったが、やめれば『ひとりごと』が読めない、そうなると情報が入ってこない。だからやめない。」
というお言葉をいただきました。これからも最新情報や制度等を分かり易く、そして、日頃私が思っている事を率直に
話させていただきます。
 今後とも、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。      (会長  後藤 久美子
17 : 23 : 22 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
第371号~年金増額、少し変更したようです。(ごめんなさい)。
2019 / 02 / 26 ( Tue )
   ~年金増額、少し変更したようです。(ごめんなさい)。
                     そして、65歳になっても大丈夫ですよ!~
               
 先月号のこのコーナーで、2019年10月の消費税増税の際に、障害基礎年金が月に、2級は\5,000、
1級は¥6,250増額となる話をしました。
 これは昨年12月に行われた研修会での情報で、即座に皆さんにお知らせしたのですが、
最近(2月初旬)聞いた話によりますと、2級は、そのまま\5,000増額されるそうですが、
1級については増額無しで現状維持とのことでした。1級の受給者の皆さん、申し訳ありませんでした。
今後も変更等あるかもしれません。また、その都度お知らせします。

 次の話題です。先日、某会議において、外部の方から「えみのき」は65歳になると、必ず追い出されるという
発言がありました。
確かに、介護保険に障害と同等のサービスがあれば、原則、介護保険に移行となります。
 しかし介護保険のグループホーム(以下:GH)は、認知症対応のみしかないので、「えみのき」を出て、
介護保険のグループホームに移行する必要はありません。
 しかし、その発言をされた方は、神戸市の本庁で、65歳になるとGHから退去しなければならないと聞いているし
実際、65歳になって追い出されたという話を山ほど聞いた。神戸市に確認すべきだと述べられました。
私は神戸市の方から、そんな話は聞いたことがないし、まして、「えみのき」は、知的障害者の重度高齢化に
対応するために国が打ち出した、新たな類型(10+10=20の定員、日中支援サービス型)のGHであり、
その様なことは考えられませんが、そんな噂が流れ会員さんが不安になっては困るので、
早速神戸市に確認いたしましたところ「大丈夫です。
65歳になったからといって追い出されると言うことは、決してありません」とのお答えでした。
会議に出席されていた会員さんは、さぞや心配されたことと思いますが、どうかご安心下さい。

 ただ、例えば、身体機能の衰えから車椅子利用となったが、バリアフリーの施設ではないため、
また、医療ケアーが必要になってきた利用者の支援をできる職員がいないため等、個々の事情による理由で退去を
求められることはあり得るかもしれません。
折角の機会ですので、ここで、65歳問題のおさらいをしたいと思います。
障害福祉サービスを受けている知的障害者が65歳になると、障害福祉サービスに類似(相当)する介護保険サービスが
ある場合には、介護保険サービスの利用が優先されます。つまり介護保険に移行することになるのです。
これは障害者総合支援法第7条に基づく「介護保険優先原則」によるものです。

 そして、それに該当するサービスとは①居宅介護・重度訪問介護、②短期入所、③生活介護となります。
しかし、これらのサービスについても、一律に、介護保険サービスを優先的に利用するのではなく、
本人が必要な支援内容が介護保険サービスで可能なのか個別の状況に応じて判断することとなっております。
現に、65歳になり介護保険事業所に移ってサービスを受けたものの、障害の事業所に戻ってきたという事例もあるようです。
 そして、上記3つのサービスを介護保険に移行した場合、一番の問題点は、サービス支給量の低下です。
介護保険を利用するためには、介護認定を受けなければなりませんが、これは、主に身体状況で判断するため
(障害支援区分の前に実施されていた障害程度区分と同様です)、知的障害者の場合、どうしても低くなってしまい、
結果、サービス支給量が低下してしまいます。
分かり易く言うと、例えば、生活介護を月曜から金曜まで利用していた人が、
介護保険のディーサービスを利用した場合、週3日しか利用出来ないという事態に陥ることがあります。
 そこで、足らずの2日間を障害福祉から給付する「上乗せ」と呼ばれる方法があります。
つまり、介護保険の支給限度額を超える部分を障害福祉から給付することによってサービス支給量を低下
させないためのものなのですが、これについては国の判断でなく、自治体の裁量で行われることになっていて、
神戸市の場合は、「居宅介護・重度訪問介護」のみ「上乗せ」が行われています。

 残りの「生活介護」や「短期入所」についても、サービスが低下しないために「上乗せ」していただけるよう、
神戸市に対しては要望書等でお願いしております。ただ、「上乗せ」は自治体負担であるせいか、
全国的に見ても、わずか3割程度の自治体でしか実施されていない模様です。
介護保険利用の際のもう一つの大きな課題が、一割負担の発生です。
これについては、「償還払い」といって負担した分、後から戻ってくる仕組みになったのですが、
65歳以前に5年以上にわたり、該当サービスを利用することという不備な点もあり、また、その他にも、
支援区分についてや、低所得者であること等、いくつかの要件があります。

 そして、もう一つ覚えていただきたいのが、介護保険に類似(相当)のサービスがない場合は、65歳になっても、
障害サービスをそのまま利用できることです。例えば、就労系(A型、B型、移行)や行動援護、同行援護、
GHも勿論です。そして、障害者支援施設(入所施設)も介護保険適応除外施設であるため、
65歳を超えても退所することはありません。
 
 今回の騒動の後、たまたまお会いした会員さんに「65歳になっても出て行かなくても大丈夫」ということを
お伝えすると「会長のことを信じているから」という、とても有難い嬉しいお言葉をかけて下さいました。
これからも法・制度・サービス等、出来る限り勉強し、また皆さんに、お伝えしていきたいと思います。
 
 最後に・・。13ページに「こうべユニバーサルデザインフェア」の案内を掲載しております。
3月17日(日)(11時~16時)、しあわせの村体育館にて行われますが、障害のある人の生きづらさを軽減するための
様々な福祉機器の展示や、また、体感コーナーもあります。昨年、私は、筋肉年齢や血管年齢等調べてもらいました。
今回は、認知症予防や、脳を活性化させる機器等の出展があるようです。健康に興味のある方は是非いらして下さい。
13 : 03 : 58 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
~児相もGHも同じ・・悲しいです。そして・・年金上がるようです!~
2019 / 01 / 24 ( Thu )

  明けましておめでとうございます。新年を迎えての初めての「ひとりごと」です。
今年もタイムリーな話題や、法律・制度・サービスについて出来るだけ分かり易く、そして、私が日頃思っていること等、
率直に話させていただきたいと思います。今年も引き続き、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
まずは、今、巷で話題になっている南青山での児童相談所建設をめぐる問題についてから話させていただきます。
児童相談所・・・、かつて我々の子供たちも大変お世話になった施設ですが、児童福祉法では、都道府県や政令指定都市に
1か所以上設置することとなっているそうです。しかし、昨年6月の法改正により、東京23区のそれぞれに設置が可能となり、
港区においては国有地を購入、約100億円を費やして、「港区子ども家庭総合支援センター」を建設することになりました。
建設予定地は表参道駅近くの超一等地で、高級ブランドショップが立ち並ぶお洒落な界隈なのですが、
「迷惑施設」として地域住民が建設に反対しているそうです。

港区が行った説明会の模様をワイドショーが取り上げていましたが、住民が反対する理由は、「南青山は生活や
教育レベルが高く、子供たちはたくさんの習い事をしている。そして休日には家族で着飾って外出をする。
そんな地域に生活困窮者が来ても、逆に、辛い気持ちになるのではないか。」、
また、よく聞く「不動産の価値が下がるから」、更には、「ここではなく、広い土地がある町田に造ったらいいのに」等と、
様々な“上から目線”にも聞こえる住民の発言に対し、ネット上に批判が集中、炎上したそうです。
障害者の施設を造るというと、必ずと言っていいほど地元住民の反対がありますが、
まさか、児童相談所までが、その対象になるとは思ってもみませんでした。 

しかし、反対派と言われている人々も、おそらく児童相談所そのものを決して否定しているのではなく、
自分の生活圏内に存在するということが嫌で、反対しているのではないかと思います。
これは、おそらく大なり小なり、多くの人が心の奥底に抱えている感情ではあると思いますが、あからさまに、
社会的弱者を排除しようとする光景を目の当たりにし、国が声高に謳っている「共生社会」への道程の険しさを、
改めて痛感しました。

しかし、愁いてばかりいても世の中は変わりません。今回の騒動は、児童相談所というものに対しての
地域住民の無知と、加えて施設を利用するであろう人々への偏見(これも無知ゆえからですが)が根底に
あったように思われます。
港区は、早急に児童相談所を含む新たな施設が果たす役割や機能を、区民の方々に十分に説明し、
地域にとって必要不可欠な社会資源であるという正しい認識・理解を得ることに尽力せねばなりません。
(行政側の地域住民に対する周知不足が今回の騒ぎの一因であったとも言われています)
言うまでもなく、次代を担う子供たちの育成には、地域住民の理解・協力・支援が欠かせません。
そして、それは、弱者と呼ばれている人々も同じです。
何かしらの生きづらさ・困難さを抱えている人々、いわゆる弱者と呼ばれている人々が、
安心安全に暮らせる社会こそが、全ての人々にとっても安心安全な住みやすい社会となるのです。
今回の騒動では、本題よりも、むしろ反対派の住民のコメントの方が大きくクローズアップされ、物議を醸していますが、
一人でも多くの方が、より良い社会をつくるという認識を持つきっかけになればと強く願います。

次に、「障害者基礎年金(以下:障害年金)」の話題です。
障害年金については、多くの方が受給されているとは思いますが、これから申請をする若年層の会員さんや、
また、以前、軽度のため窓口で無理だと言われ断念したが、やはり手続きしたいという方々のために、
そして、受給額が上がるという旬な嬉しい情報についてもお話しさせていただきます。
かつて、障害年金は、主治医による診断書をもとに都道府県ごとに認定医の委託を受けた医師が
審査業務にあたっていました。しかし、最も重視される診断書も主治医任せのため、患者の病状や障害の程度が
正確に反映されているかどうかという問題と、支給可否の判定をする認定医の「支給基準」の解釈の仕方に違いがあり、
不支給となる人の割合が最大6倍もの地域差があることが発覚しました。
そこで一昨年4月、審査は東京で一元化されることになり、年金機構は首都圏近郊で新たに60人程度の認定医と
契約したそうですが、大半が審査業務の未経験者だそうです。
通常の業務と異なる認定医の仕事を引き受ける医師は少なく、また、本来の仕事に加えての業務となるため、
それに割かれる時間も限られ充分な時間が取れないという状況にあるそうです。現に打ち切りや減額等も多数あり、
現段階では主治医の診断書が可否を決めると言っても過言ではなく、いかに正確に書いていただけるかが
大変重要となってきます。

厚労省の政令では、日常生活能力をもとに支給の可否や額を判断すると定められています。
つまり日常生活を送る上でどれだけ困難を抱えているのか(困難を伴わず自立しているのであれば対象にはなりません)が
決め手となります。困難とは援助や配慮がなければ成り立たないということで、例えば一般就労をしていても
「会社や家族の手厚い援助や配慮があるので就労できている」という様な文言が入るだけでも違ってくるようです。
障害年金の有無により、本人の将来も大きく変わってきます。チャレンジされる際には参考にして下さい。
最後に・・。2019年10月に消費税が10%に増額の予定です。福祉業界でもいろいろ問題が出てくるとは思いますが、
障害年金が2級は¥5000、1級は¥6250の増額となるそうです。現段階での情報で、
また詳細が分かれば報告させていただきます。   
23 : 39 : 33 | 会長のひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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